全国高校ラグビー群馬県予選 明和県央が3年ぶり8度目の制覇
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明和県央―農大二 後半3分明和県央、山崎が右中間にトライ。自らゴールも決め33点目=県営ラグビー場
決勝 明和県央―農大二 ゴール前から右サイドに突破する農二のFW長尾(左)。反撃のトライにつながった=県営ラグビー場

 高校ラグビーの第100回全国大会群馬県予選は14日、前橋市の県営ラグビー場で決勝を行い、明和県央が52-7で農大二を下して3年ぶり8度目の優勝、本大会出場を決めた。農二は花園切符を懸けて、関東各都県の2位校などが集うブロック予選に出場する。全国大会は12月27日に大阪・花園ラグビー場で開幕する。

 ▽決勝
明和県央 52(26-0)7 農大二
(26-7)


 【評】 明和県央が攻守で圧倒した。前半6分、敵陣ゴール前のラインアウトからモールを押し込み、ロック山田がインゴールで押さえて先制。後半には2トライを決めたCTB山崎を中心に26点奪って、引き離した。

 農大二は後半15分、左サイドから展開してフッカー桐谷がトライ(ゴール)、7点返したものの県央の猛攻を止められなかった。

◎攻守で圧倒 主導権渡さず…明和県央
 明和県央が節目となる第100回大会の県王者として名を刻んだ。思惑通りに試合を運んで大勝。成田仁監督は「風下からの試合開始だったが、選手がボールをよく動かして得点した」と拍手を送った。

 体重で農大二を一人平均10キロ上回るFWが要となった。圧力をかけて接点の攻防を優位に進め、反則を誘って効率良く陣地を制圧。敵陣に入ると、モールやパス、ランでゲインライン突破を繰り返した。前半6分にラインアウトモールから先制トライを挙げた2年ロック山田豪は「流れを生み、先輩の役に立てた」と胸を張った。

 BKも躍動した。CTB山崎和はコンバージョンキック8本のうち6本を成功。農二の攻撃にテンポが出始めた後半には「FWが頑張ったから、自分も結果を残す」と2トライを決め、主導権を渡さなかった。

 雪辱を誓った1年だった。現3年生が主力を担った前回大会準決勝は桐生第一に後半残り3分で逆転負けを喫した。コロナ禍でも「リベンジの先に花園がある」(山中智也主将)と練習に励み、今大会の準決勝で桐一を撃破した。

 入学後初の花園切符。山中主将は「直す部分はまだある。だけど、やっと憧れの舞台に立てる」。喜びをかみしめ、創部以来初の8強を目指して聖地に乗り込む。(斎藤大希)

◎農大二 後半に意地
 後半5分からの10分間に農大二の持ち味が凝縮されていた。一方的なペースで試合を運んでいた明和県央にボールを触れさせない。左右に細かくパスを回す伝統の展開ラグビーで盛んに揺さぶった。

 後半15分にはフランカー長尾怜士がゴールライン際まで持ち込んだ。もつれ合う中でフッカー桐谷聖が球を確保し、長尾と重なり合うようにして意地の1トライを奪った。守備の穴を突く俊敏さと互いのフォローがあっての得点だった。2人は「『走り勝つ』『寄りを速く』というチームの約束事を守った結果」と振り返った。

 前半は反則の多さが痛かった。斎藤泰勝監督は「もう少しボールを持つ形で戦えていたら、試合の流れも違っただろう。セットプレーからFWで圧力をかける、県央のいい部分を出させるきっかけになった」と惜しんだ。

 今年は100回記念で、関東枠出場を懸けた各都県チームとの大会が残る。ロック小林大介主将は「後半は1プレーを丁寧にミスなく継続できているところもあったが、まだ足りない。精度にこだわって戦いたい」と話した。(田中暁)

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