全日本選抜スケート 女子3000で酒井寧子と小野寺優奈がワンツー
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女子3000メートル 優勝した酒井寧子(上)と2位の小野寺優奈=YSアリーナ八戸(代表撮影)
男子500メートル 2位の新浜立也=YSアリーナ八戸(代表撮影)

 スピードスケートの全日本選抜競技会八戸大会第1日は20日、青森県のYSアリーナ八戸で行われ、女子3000メートルは酒井寧子ねね(富士急、高崎健大出身)が4分13秒06で優勝、小野寺優奈(同、同)が4分13秒39の2位に続いた。男子500メートルは新浜立也(高崎健大職)が35秒04で2位だった。村上右磨(高堂建設)が34秒74で制した。

 女子500メートルは小平奈緒(相沢病院)が37秒96で勝ち、郷亜里砂(イヨテツク)が0秒03差の2位。男子5000メートルは土屋陸(日本電産サンキョー)が6分22秒98でトップだった。

◎互いに刺激成長を証明
 酒井と小野寺はカルテットスタート(四人滑走方式)の女子3000メートル最終組で同走し、ワンツーフィニッシュ。2学年上の先輩の意地を示した優勝の酒井は「目標とするところにはまだまだ届いていないが、シーズン序盤に比べれば上向いてきた」と振り返った。

 先行した小野寺に序盤リードを許し、一時は1秒を超す差をつけられた。だが安定したラップを重ねて最終周を残して0秒53差まで追い上げ、最終カーブ出口で小野寺を捉えた。

 昨季は世界選手権にも出場した。だが今季、ナショナルチーム(NT)入りを逃したことは大きなショックだった。NTメンバーに次ぐディベロプメント強化選手として、フォームをじっくり見つめ直すゆとりある環境に身を置き、親身に寄り添うコーチの下で鍛え直してきた。

 2位に敗れた小野寺は「攻めるレースを心掛けたが、ラップを少しずつ落とし、粘れなかった。焦りも出て、普段より早く疲れた」という。ただ酒井に及ばなかった昨季に対し、今季は10月の全日本距離別、前週の全日本選抜帯広大会とこの種目の順位で上回り、成長を示している。

 ともに北海道出身。中学、高校、そして故郷を離れた高崎健大で一緒に成長してきた。一足先に名門、富士急に入社した酒井を追って小野寺も今春合流、互いに刺激を与え合ってきた。

 中長距離の2018年平昌ピョンチャン冬季五輪代表組、高木美帆(日体大職)押切美沙紀(富士急)佐藤綾乃(ANA、高崎健大出身)高木菜那(日本電産サンキョー)が不在だったこの日、2人で1、2位の表彰台を確実に占めたことはシーズン中盤以降へ弾みとなりそうだ。良きライバルとして、次のシーズンに迫った北京冬季五輪を目指す。(田中憲一)

◎転倒の恐怖 抜け切らず…新浜が男子500で2位
 男子500メートルの新浜立也(高崎健大職)は、ライバル村上右磨(高堂建設)に0秒30遅れ、2位に甘んじた。

 「また転ぶんじゃないか」。前週の帯広大会前の練習で転倒した記憶が残ったまま、レースに臨んだ。最終組で滑る村上の6組前、記録を狙う気持ちと裏腹に恐怖心が抜け切らず、第1カーブ入り口で安全策をとってスピードに乗り切れなかった。転倒のリスクに打ち勝つ気持ちを取り戻す努力が続く。

 課題は道具にも。来季に迫る2022年北京冬季五輪に向けて、スケート靴を新調した。堅いつくりでコーナーの安定感は向上した半面、直線のスピードが課題となった。「レースを重ね、早く慣れたい。なじまなければ(靴を)変えることも考えている」

 新型コロナウイルスの影響で国際大会が相次いで中止に追い込まれ、国内レースが続く。村上に屈しているが、今は気にしていない様子だ。「切磋琢磨せっさたくまして世界で勝負したい」。強豪と戦う舞台の再開を望んだ。

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