桜井(育英大)女子55キロ級制覇 全日本レスリング 小林(市太田高出身)は女子72キロ級準V
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
女子55キロ級決勝 相手を押さえ込む育英大の桜井(左)=東京・駒沢体育館(日本レスリング協会提供)
女子72キロ級決勝 相手に攻め込まれる専大の小林(右、日本レスリング協会提供)

 レスリングの天皇杯全日本選手権は17日、東京・駒沢体育館で開幕して計8階級を行い、群馬県関係では女子55キロ級の桜井つぐみ(育英大)が決勝で田村生吹(日体大)を3-0で下し、初優勝した。同72キロ級の小林奏音(専大、市太田高出身)は決勝で古市雅子(自衛隊)にテクニカルフォールで敗れ、準優勝だった。両階級とも非五輪階級。

 五輪実施階級の男子フリースタイル125キロ級は山本泰輝(自衛隊)が決勝で東京五輪アジア予選(来年3月・西安=中国)代表の田中哲矢(自衛隊)を破り、4年ぶり3度目の優勝を果たした。

 男子グレコローマンスタイル97キロ級は旧階級を合わせて5連覇を狙った奈良勇太(警視庁)が初戦の準決勝で敗れ、3位に終わった。天野雅之(中大職)が日本一に輝いた。

◎攻める隙与えず


 創部3年目の育英大から初の全日本王者が誕生した。女子55キロ級で1年生の桜井が初優勝。前回は準優勝だっただけに「1年間ずっと目標としてきた大会。昨年より強くなれた」と、晴れやかな表情を見せた。

 準決勝までの2試合はテクニカルフォール勝ち。それでも柳川監督が「最高の試合」としたのは3-0の決勝。組み手から相手を倒して背後に回り、テークダウンで2ポイント先取。3ポイント目も組み合ってからじりじりと相手を場外に押しやって奪った。「どんな状態でも上に乗ったり、組み手で相手をコントロールしたりできた」

 真骨頂は最後の1分。一瞬の隙を突かれてフォール負けした昨年の反省を生かし、攻勢を強める相手に対しても逃げずに圧力をかけ続けた。タックルで一気に相手を崩すような派手さはないが、6分間通して隙を与えなかった。

 今年1月以来、11カ月ぶりの試合だった。実戦不足は否めなかったが、女子の有力選手を集め始めた育英大で力を付けた。「同じくらいの力の選手と練習して、勝ったり負けたりする中で成長できた」とチームメートに感謝した。

 目標はパリ五輪出場。「もっと筋肉を付けたい」と五輪階級では57キロ級への挑戦を視野に入れる。まずは55キロ級で世界選手権に出場するため、来年の全日本選抜制覇を目指す。(越谷奈都美)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事