常磐が女子9位 全国高校駅伝 男子は農大二11位
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
女子 常磐の3区古郡(右)からたすきを受け、走りだす4区菅原=京都・第3中継所(北大路船岡山)
男子 農大二の3区分須(左)からたすきを受け、走りだす4区北村=京都・第3中継所(国際会館前)

 男子第71回、女子32回全国高校駅伝が20日、たけびしスタジアム京都を発着点とするコース(男子7区間=42.195キロ、女子5区間=21.0975キロ)で行われ、3年連続20回目の出場だった女子の常磐は1時間9分27秒で9位となった。2年連続29回目出場の男子の農大二は2時間4分32秒で11位だった。

 男女とも世羅(広島)が2015年以来の頂点に立ち、5年ぶりの男女制覇を果たした。男子は2時間1分31秒で歴代最多を更新する10度目、女子は1時間7分13秒で2度目の優勝。男女優勝は昨年の仙台育英(宮城)に続いて2年連続となった。

 男子は5位で出た3区のムワンギが区間新記録の快走でトップを奪った。終盤は2連覇を狙った仙台育英の追い上げを振り切った。洛南(京都)が3位。

 女子は最終5区でトップと42秒差の8位でたすきを受けたムッソーニが猛追し、3.5キロ付近で逆転。そのまま2位以下を引き離した。神村学園(鹿児島)が2位、仙台育英が3位だった。

◎名将・高木監督の最終戦

 名将・高木雅一監督最後の高校駅伝で、10回目の入賞を目指した女子の常磐。1区から入賞圏内でレースを進めたが、最後は8位と12秒差の9位。3月末で退任する高木監督は「何度やっても駅伝は難しい。1区のスローペースが痛かった」と口にした。

 前半に主力2人を並べ、逃げ切りを図った。3年連続1区(6キロ)の星野輝麗(るる)主将は前回区間3位で、区間賞を視野に入れていた。だがスタートで出遅れ、先頭の飛び出しに対応できず、2位集団で走らざるを得ない状況に置かれた。ラスト勝負は苦手ながらも区間6位でまとめ「粘れて良かった。でも、もう少し自分が頑張れば入賞できたかな」と振り返った。

 一時は5位まで順位を上げたが、最終5区の1年生横倉あきは7位からスタート。2番目に距離の長い5キロ区間だったことを考え、「もう少し前の順位でなければいけなかった」(高木監督)。アンカーに留学生や実力選手を置いたチームにかわされた。

 1987年に高木監督が就任し、出場20回の常連校に育てた。15年は過去最高の2位に導いた。女子駅伝強化は96年の全国都道府県女子駅伝の本県監督就任がきっかけ。下位に沈む本県の浮上には高校生世代の育成が必要として情熱を注いだ。

 別のステージで指導に当たるため、高木監督は今回でチームを去るが、下級生に伝統を絶やすつもりはない。4区で昨年より21秒タイムを縮めた菅原桜は「来年は主力として入賞に貢献する」と宣言。2区で区間4位と好走した並木美乃も「高木先生がいなくなったから弱くなるのではなく、自分がより強くできるように」と覚悟を口にした。(越谷奈都美)

 レース経過 1区星野は第2集団で手堅くレースを進め、トップと33秒差ながら区間6位で中継した。続く2区並木は区間4位、4キロ強を12分台でカバーし5位に浮上。中盤3キロ区間の3区古郡、4区菅原も入賞圏内に踏みとどまり、7位でアンカー区間へ。1区に次ぐ長距離区間の5区横倉は終盤の入賞争いで遅れ、最後は8位と12秒差だった。

常磐個人成績 
▽1区(6キロ)
【6】星野 輝麗(6)19分51秒
▽2区(4.0975キロ)
【5】並木 美乃(4)12分58秒
▽3区(3キロ)
【8】古郡 聖蘭(21)10分15秒
▽4区(3キロ)
【7】菅原  桜(8)9分31秒
▽5区(5キロ)
【9】横倉  紹⑱16分52秒
※【】数字は全体順位、()数字は区間順位。

◎農二、悔しい11位

 3秒差で8位入賞を逃した前回大会から1年。日本一を目標としてきた農大二だったが、8位と14秒差の2時間4分32秒で11位。リードを奪うはずの3区までで15位と遅れ、城戸口直樹監督は「前半で入賞圏内の流れに乗れず、浮上のきっかけもつくれなかった」と悔しがった。

 1区(10キロ)は、5000メートルの日本高校記録を持つ石田洸介。序盤から独走し、区間記録を上回るペースを刻んだ。留学生がいるチームとの優勝争いを見据えたが、「思ったより脚を使ってしまった」と中間点5キロすぎで集団に吸収された。中継はトップと37秒差の14位。「自分の仕事ができなかった」と悲痛だった。

 以降も4区間が区間2桁で、一度も入賞圏内に入れなかった。4区(8.0875キロ)で9位、区間1桁に乗せた北村勇貴は「石田頼みでは全国で勝てないと思って1年間やってきた。それを出せずに悔しい」とチームの不振を悔いた。

 2年前は県大会で敗退。そこからチームは大きく意識を変えた。中心にいたのが、中長距離の中学記録保持者として福岡県から入学した石田や分須尊紀(わけすたかのり)主将ら現3年生。昨年は駅伝の県高校記録を更新し、今年はトラック周回ながら関東王者になった。

 3人抜きで7区(5キロ)区間5位の内山喜宝(よしたか)は、県大会出場が中学時代の最高成績。ゴール後は「このチームで優勝を目指し、成長できた。強い選手と3年間練習して学んだことを大学でも生かしたい」と語った。目標には届かずとも、その過程で得たものが消えることはない。(越谷奈都美)

 レース経過 1区石田はトップを独走して4キロを通過したが、徐々にペースを落として14位で中継。スピード区間の2区東泉は二つ順位を落としたが、上りの3区分須、下りの4区北村で1人ずつ抜いて順位を戻した。5区大田和、6区永島は14位をキープ。最終7区内山は8位と36秒差でスタート、区間5位の好走で追い上げたが、8位に14秒差だった。

農大二個人記録
▽1区(10キロ)
【14】石田 洸介(14)29分33秒
▽2区(3キロ)
【16】東泉 大河(34)8分37秒
▽3区(8.1075キロ)
【15】分須 尊紀(20)24分37秒
▽4区(8.0875キロ)
【14】北村 勇貴(9)23分26秒
▽5区(3キロ)
【14】大田和一斗(23)9分1秒
▽6区(5キロ)
【14】永島 陽介(18)14分53秒
▽7区(5キロ)
【11】内山 喜宝(5)14分25秒
※【】数字は全体順位、()数字は区間順位。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事