明和県央4T快勝、川越東に24-7で好発進 全国高校ラグビー
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明和県央―川越東 前半24分、敵陣ゴール前で相手を引きずる明和県央の内山。その後、味方がつくったラックから持ち出して逆転トライを決める=花園
後半、相手バックスにタブルタックルする明和県央のフランカー磯(左)とSO渡辺吾
明和県央―川越東 前半、突進する明和県央・渡辺完=花園

 【大阪=斎藤大希】高校ラグビーの第100回全国大会は27日、大阪・花園ラグビー場で開幕して1回戦15試合を行い、群馬県代表の明和県央は24-7で川越東(埼玉第1)を下した。開始早々に先制トライを許したものの、その後はセットプレーやキックで前進して計4トライを決めた。大会第3日の30日午後2時半から、長崎北陽台(長崎)と2回戦で対戦する。

 100回を迎えた記念大会に例年より12校増の史上最多63校が参加。1回戦は前後半各25分と従来よりそれぞれ5分短縮となった。28日に1回戦の残りの16試合、30日に2回戦を実施。来年1月1日に3回戦、3日に準々決勝、5日に準決勝が行われ、決勝は9日。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開会式は中止、全試合が無観客開催となった。

 ▽1回戦
明和県央(群馬)24(14-7)7 川越東(埼玉第1)
         (10-0)

 
川越東 1107 0000 7
    TGP前 TGP後 計
明和県央22014 20010 24

 【評】明和県央がFWを中心とした攻撃で勝利をつかんだ。前半2分に先制トライ(ゴール)を許したが、6分に左中間でモールを組み、フッカー佐藤が同点トライ(同)。24分には右中間の敵陣ゴール前の密集からプロップ内山が持ち出して逆転した。

 後半も流れに乗り、17、24分にセットプレーからトライを挙げて差を広げた。守備は相手の素早い展開に苦労したものの、SH石内のキックの再獲得などで深くまで入り込ませなかった。

◎セットプレーで流れたぐり寄せる

 明和県央は力強いFW陣で試合を組み立て、9月の練習試合で敗れていた川越東に勝利した。成田仁監督は「前8人(FW)が中心となって得点でき、守りも焦らずに止め続けたのが良かった」と作戦通りの展開に笑顔。目標の8強入りに向けて好発進した。

 全4トライのうち、3トライは敵陣深くのラインアウトモールが起点だった。引きずり倒そうとする相手ディフェンスに対しても、県央は個々が大きく前進した。「倒してくると想定して練習を積んだ。全員の力が組み合わさった」と同点トライ(ゴール)を奪ったフッカー佐藤惟蕗いぶき。セットプレーで流れをたぐり寄せた。

 自信は攻める姿勢に表れた。7点リードの後半15分、ゴールポスト正面の敵陣22メートルライン上でペナルティーキックを得たが、PGを狙わずにタッチキックで蹴り出して、マイボールのラインアウトを選択。「FWが優位に立っていたので、このままいこうと」(FB山中智也主将)。組んだモールは直接得点にならなかったものの、相手の反則を誘い、再度仕掛けた攻撃で追加点を挙げた。

 スクラムも終始圧倒した。ただ上位に進むにつれて簡単には押せない場面が予想される。SO渡辺吾紋あもんは「今回は選手の間隔が狭く、防御のプレッシャーを受けて展開できなかった。もっとグラウンドを広く使い、バックスにつなげる必要がある」と次の強豪・長崎北陽台戦以降へ課題を挙げた。

◎渡辺完攻守に躍動 成田監督「期待通りの活躍」

 明和県央のフランカー渡辺完徒かんとが躍動した。セットプレーの中核を担い、体を張ったプレーでゲインラインを切った。成田仁監督は「攻守で期待通りの活躍。この試合のMVP」とたたえた。

 小学1年でラグビーを始め、渋川北中時代はバレーボール部とラグビースクールの活動を両立させた。物づくりが好きで、一時は工業高校への進学を考えたものの「やっぱりトライしたときの喜びが忘れられない」と明和県央に入学。双子の兄でSOを務める吾紋あもんと共に練習に明け暮れた。

 県予選同様、この日もラインアウトのジャンパーとして得点源のセットプレーに大きく貢献した。空中を支配し、前半17分に相手ボールを奪取して好機を演出。後半3分にはスローフォワードで止められたが、左サイドから抜け出しかかる場面も見られた。

 初めての花園。「緊張なく、いつものようにプレーできた。今回はチャンスを生かし切れず、得点できなかった。次の試合は絶対にトライに絡む」と意気込んだ。(斎藤大希)

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