塩尻快走 富士通が12年ぶり頂点 ニューイヤー駅伝
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富士通の4区中村(右)からたすきを受けて走りだす塩尻=太田市役所前の第4中継所
ゴールに向かって走る安川電機の7区北島=県庁前
スタートを切ったGMOインターネットグループの1区倉田(中央手前)=県庁前

 全日本実業団対抗駅伝は1日、前橋市の県庁前を発着点とする7区間、100キロに36チームが参加して行われ、富士通が4時間48分52秒で12年ぶり3度目の優勝を果たした。5区塩尻和也(伊勢崎清明高出身)が区間3位の好走で優勝に貢献した。トヨタ自動車が1分3秒差で2年連続の2位、5連覇を狙った旭化成は3位だった。

 前回予選落ちの富士通は1区の松枝博輝が区間賞を獲得。2区で先頭を譲ったが、3位で迎えた4区で東京五輪マラソン代表の中村匠吾が首位を奪い、6区の鈴木健吾、7区の浦野雄平がともに区間1位の走りでリードを広げて快勝した。

 トヨタ自動車は五輪マラソン代表の服部勇馬が5区で区間賞を獲得した。日立物流が過去最高の4位。ホンダが5位、三菱重工が6位で続き、花田勝彦監督(元上武大駅伝部監督)率いるGMOインターネットグループは9位だった。

 ▽成績 (1)富士通(松枝、キメリ、坂東、中村匠、塩尻和也、鈴木、浦野)4時間48分52秒(2)トヨタ自動車4時間49分55秒(3)旭化成4時間50分32秒(4)日立物流4時間52分33秒(5)ホンダ4時間52分38秒(6)三菱重工4時間52分45秒(7)JR東日本4時間53分54秒(8)ヤクルト4時間54分55秒(9)GMOインターネットグループ4時間54分58秒⑩SGホールディングスグループ4時間55分5秒⑪トヨタ自動車九州4時間55分10秒⑫大阪ガス4時間55分16秒⑬住友電工4時間55分26秒⑭九電工4時間55分27秒⑮トヨタ紡織4時間55分30秒⑯安川電機4時間55分36秒⑰黒崎播磨4時間55分43秒⑱コニカミノルタ4時間57分8秒⑲NTT西日本4時間57分10秒⑳埼玉医科大G4時間57分20秒(21)トーエネック4時間57分36秒(22)JFEスチール4時間57分43秒(23)サンベルクス4時間57分45秒(24)中国電力4時間57分47秒(25)愛知製鋼4時間57分50秒(26)マツダ4時間57分55秒(27)愛三工業4時間58分14秒(28)中電工4時間58分38秒(29)中央発条4時間58分46秒(30)大塚製薬5時間2分3秒(31)ひらまつ病院5時間2分14秒(32)戸上電機製作所5時間3分12秒(33)コモディイイダ5時間3分39秒(34)YKK5時間5分3秒(35)NDソフト5時間5分53秒(36)日本製鉄瀬戸内5時間21分47秒(富士通は12年ぶり3度目の優勝)

駅伝成績・区間記録 【区間1位記録】
 ▽1区(12.3キロ)松枝博輝(富士通)35分28秒
 ▽2区(8.3キロ)ベナード・コエチ(九電工)21分53秒=区間新
 ▽3区(13.6キロ)田村和希(住友電工)37分39秒=区間タイ
 ▽4区(22.4キロ)佐藤悠基(SGホールディングスグループ)1時間4分0秒
 ▽5区(15.8キロ)服部勇馬(トヨタ自動車)46分23秒
 ▽6区(12.1キロ)鈴木健吾(富士通)35分33秒
 ▽7区(15.5キロ)浦野雄平(富士通)46分35秒

群馬県関係選手 【区間記録】
 ▽1区 ⑭倉田翔平(GMOインターネットグループ、上武大出身)35分44秒▽3区 (29)大森樹(JFEスチール、上武大出身)39分45秒▽4区 (31)金子晃裕(コモディイイダ、桐生南高出身)1時間6分45秒(32)坂本佳太(ひらまつ病院、上武大出身)1時間6分46秒(35)熊倉優介(NDソフト、上武大出身)1時間9分3秒▽5区 (3)塩尻和也(富士通、伊勢崎清明高出身)46分38秒(21)渡辺力将(NTT西日本、上武大出身)48分7秒▽7区 ⑩北島寿典(安川電機、中央高出身)47分53秒

◎初出場で堂々の走り


 塩尻がニューイヤー駅伝初出場で富士通の優勝に貢献した。凱旋レースに「幼い頃から触れてきた駅伝だったので、うれしく思う。県民の皆さんからの応援に、走りでお返しできればと思っていた」と充実感をにじませた。

 5区15.8キロの上り坂と向かい風を感じさせない走りだった。4区中村から2位と18秒差のトップでたすきを受け取り、ぐんぐん差を広げた。太田市から桐生市に入って松原橋を渡り終えた12キロ付近で腹部に痛みを感じ、「自分でつくった貯金を消費してしまった」と悔やんだが、区間3位で中継所通過タイムは2位に36秒差をつけた。「次は区間賞を取りたい」と再挑戦を誓った。

 昨年は右膝の靱帯のけがから復帰したが、1年延期となった東京五輪内定を狙った日本選手権3000メートル障害は5位にとどまった。一年の始まりを優勝で飾り、「まずは東京五輪。出場を狙えるところにいる。故障明けから自己ベストを出していないので、どの種目でも更新したい」と目標を掲げた。(丸山朱理)

◎中央高出身の北島は10位 安川電機


 ○…2016年リオデジャネイロ五輪男子マラソン代表の北島寿典(安川電機、中央高出身)は2年連続で最終7区を走り区間10位。チーム16位でゴールした。2人に抜かれたものの「入賞に絡めず不十分な仕事だったが、強風でも自重せず前にいけた」と気後れはなかった。

 36歳。ベテランらしく「この年齢で走っていると『まだ頑張っている』といい意味で見られる。1番になるのが大事だが、違うやりがいもある」と言う。次のレース予定は、大阪マラソンに統合されて大津市開催にピリオドを打つ2月のびわ湖毎日マラソン。「自己新を狙う。チーム事情もあるが、できる限り競技を続けたい」と意欲を示した。

◎3区でトップもGMO失速9位


 ○…GMOインターネットグループはトップから6分余り遅れ、4時間54分58秒で9位。花田勝彦監督(元上武大駅伝部監督)は「3区までは理想以上の展開だったが、流れに乗るべき4区、5区が駄目だった」と眉をひそめた。1区倉田翔平(上武大出身)は14位とやや苦しい立ち上がりだったが、3区で首位に浮上した。しかし4区で5位、5区で14位に後退し、ブレーキがかかった。

 マラソンで好記録を持つ選手が多く、7区のルーキー吉田祐也は12月の福岡国際マラソンで優勝した。花田監督は「吉田は勝ったが、タイムではなく、レースに勝つ強さを全体で強化しないと駅伝でも勝てない」と課題を口にした。

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