ダカール・ラリー 日野チームがトラック部門で12連覇 館林の染宮弘和 快挙に導く
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染宮が乗車した日野レンジャー。砂漠の中を走った(日野自動車提供)
日野チームスガワラの一員として参加した染宮(左)(日野自動車提供)

 サウジアラビアで1月に開かれたダカール・ラリーで、群馬県館林市の染宮弘和(48)が参加した日野自動車の「日野チームスガワラ」がトラック部門の排気量10リットル未満で唯一完走し、12連覇を達成した。2度目の挑戦となった染宮はドライバーをゴールに案内するナビゲーターの役割を担い、同社の初参戦以来30回連続完走に貢献した。

 ダカール・ラリーは世界一過酷なモータースポーツといわれ、広大な砂丘や岩だらけの荒野がコース。常にパンクや転倒の危険と隣り合わせで、競技車両はもちろん、運転席に座るドライバーと隣で地図を読むナビゲーターのダメージも大きい。染宮は「何回も続けて交通事故に遭っているようなもの」と表現する。約2週間にわたった今大会の総走行距離は約7700キロに及び、首や腰を痛めた。

 ナビゲーターは主催者から配られたロードブック(ルート指示書)を読み解き、各ステージに数十カ所あるポイントを通ってドライバーを誘導する。道なき道を進むため、責任は重大。進行方向の角度を一度誤るだけで、大きなタイムロスにつながる。「常に間違いはないか自分を疑う。正しい道を行くより、すぐにミスに気付いて修正することが大切」と語る。

 そめみや・ひろかず 1972年5月、板倉町生まれ。太田高―東海大。大学では工学部航空宇宙学科で学び、卒業後は米国の大学院に2年ほど留学。映像制作やドローンの講習会、位置情報サービスを手掛けるラリーストリーム(館林市)社長。板倉町PR大使。

 《ダカール・ラリー》 砂漠や山岳地帯などを走り、どれだけ短時間でゴールできたかを競う。四輪車、トラック、バイクなど大きく五つの部門があり、今年は286台が出場した。車の性能や運転技術、帯同する技術者の整備力が試される。

 1978年に第1回大会を開催。パリからセネガルの首都ダカールまでのコースで開かれ、「パリ・ダカ」と呼ばれた。2009年から19年は南米、20年からサウジアラビアで開かれている。

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