総合格闘技「RIZIN」王者 堀口恭司(高崎出身)けが乗り越え復活 ベラトール奪還へ闘志
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「次はベラトールのベルトを奪還したい」と意気込む堀口

 総合格闘技の「RIZIN.26」(12月、さいたまスーパーアリーナ)で、群馬県高崎市出身の堀口恭司(30)=アメリカン・トップチーム(ATT)=がRIZINバンタム級王座に返り咲いた。前王者の朝倉かい(トライフォース赤坂)を1ラウンドKOで破った。25歳で渡米して修行、2年前に初代王者に就いたが、けがでタイトル返上。1年ぶりに奪還した。世界で活躍する強者は既に別団体のベルト獲得も目指している。

 朝倉とは2019年8月にKO負けを喫した時以来の再戦。一定の距離を保って、ふくらはぎを蹴る「カーフキック」が決まったため、打撃の試合運びを選択。ダメージを与え、パンチで勝利を飾った。

 各国の有力選手が集うATTに5年前から所属する。きっかけは13年の世界最高峰団体「UFC」への参戦だった。白星を重ねたが、約1年半後に臨んだフライ級タイトルマッチで自身初の一本負け。「日本では上にいけないと思った」。複数のコーチから技術面で細かな指導を受け、苦手だった組み技や寝技を成長させた。

 力を付け、18年末のRIZINバンタム級タイトルマッチで、UFCと総合格闘技の双璧をなす「ベラトール」王者(当時)でもあった米国選手に勝利して初代王者に。翌年にはベラトールのベルトを懸けて再戦し、日本人初となる王座獲得に成功した。

 だが、19年秋に右膝の前十字靱帯断裂などが発覚、長期離脱を余儀なくされた。防衛戦に臨めず、保持するRIZIN、ベラトールの両タイトルを返上。「焦ってけがを繰り返す選手を見てきた」経験からリハビリに時間をかけ、復帰戦約4カ月前に本格的な練習ができるまでに体を戻した。

 昨年末の試合は復活を印象付けた。困難を乗り越えた勝利だけに「リベンジして良いストーリーができた」。次の目標は返上した、もう一つのベラトールのベルトの奪還。競争の激しさは増すが「返したものを、再度取ってからがスタートライン。ベルトを奪う自信は十分にある」。群馬発のファイターの挑戦は続く。

 ほりぐち・きょうじ 1990年10月生まれ。栃木・作新学院高出身。5歳で空手を始め、高校卒業後に上京して故山本KID徳郁主宰の「KRAZY BEE」に入門。2010年にプロデビュー、13年3月に修斗フェザー級王者を獲得。32戦29勝3敗。165センチ、61キロ。釣りが趣味。


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