パナソニックが4強 キヤノンに32-17 ラグビートップリーグ・プレーオフ準々決勝
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パナソニック-キヤノン 後半17分、パナソニックWTB福岡(右)が独走トライを決め松田(左)とミラーの祝福を受ける=熊谷ラグビー場

 【熊谷=石田貞之、越谷奈都美】ラグビーのトップリーグ(TL)プレーオフトーナメント第5日は8日、2会場で準々決勝2試合が行われ、パナソニックワイルドナイツ(ホワイト・カンファレンス=白組1位)は埼玉・熊谷ラグビー場でWTB福岡堅樹らが4トライを奪ってキヤノン(同5位)に32-17で勝ち、準決勝に進んだ。

 トヨタ自動車(レッド・カンファレンス=紅組2位)は後半にWTBヘンリーが連続トライを挙げて逆転し、NTTドコモ(白組3位)に33-29で競り勝った。

 準決勝以降は日本選手権を兼ね、パナソニックは15日午後2時から大阪・花園ラグビー場でトヨタと対戦する。

 ▽準々決勝

パナソニック3220-317キヤノン
12-14
キヤノ0013 22014 17
   TGP前 TGP後 計
パナソ22220 21012 32

 【評】パナソニックが逃げ切った。前半2分、ラインアウトを起点にCTBパークスのパントキックにCTBライリーが反応して先制トライ。SH内田のトライとSO松田の連続PG2本などでリードを広げ、20-3で折り返した。

 後半7分に自陣ゴール前の密集からトライを奪われるなどして10点差。同17分にWTB福岡が約80メートルの独走トライでリードを広げ、同26分にフランカー福井がダメ押しトライを決めた。

◎強固な守備から流れ

 10点差に追い上げられていた後半17分。キックで自陣に攻め込まれたパナソニックのWTB福岡が快足を飛ばした。22メートルライン手前でボールを拾うと相手を1人、2人とステップでかわし、インゴールへ。今季限りで引退する4強進出の立役者は、勇姿を一目見ようと駆けつけたファンから大きな拍手を浴びた。

 「強みのディフェンスから自分たちの流れをつくることができた」と振り返るように、独走トライはピンチで懸命に自陣へ戻ったから生まれた。試合を通して献身的に守り、キヤノンのアタックを再三止めた。前半32分にはタックルしたCTBディラン・ライリーに続いてジャッカルに入り、反則を誘った。

 チームとしても堅守が光った。ゲーム主将のナンバー8ジャック・コーネルセンは「チームとして規律が機能した」と胸を張る。相手がハイテンポな連続攻撃を繰り繰り返しても防御ラインを崩さす、素早い出足のサポートが入った。

 ボール争奪戦でもキヤノンは倒れた後にボールを持ち続けるノットリリース・ザ・ボールの反則を前半だけで4度犯した。フランカー布巻峻介は「自信があるからこそ、やみくもにジャッカルするのではなく本当にチャンスのときだけ。反則を犯さずに守ることを心掛けている」と語る。

 今夏に移転を予定している熊谷市では今季最終戦だった。ロビー・ディーンズ監督が「日本一のラグビー場」と評するホームスタジアムに、トップリーグ王者、そして日本選手権王者として戻りたい。

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