五輪ソフト日本3連勝 イタリアに快勝 山本、藤田が一発
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日本―イタリア 4回、山本が先制2ランを放つ=横浜スタジアム
日本―イタリア 6回、藤田が3ランを放つ=横浜スタジアム

 1次リーグで日本はイタリアに5-0で快勝し3連勝とした。25日のカナダ戦に勝てば、2位以内が確定して決勝進出が決まる。

 日本は四回に山本優(ビックカメラ高崎)の2ランで先制し、六回に藤田倭(ビックカメラ高崎)の3試合連続となる3ランでリードを広げた。藤田、後藤希友(トヨタ自動車)の継投で得点を許さなかった。イタリアは3連敗。

 米国もメキシコを2-0で退けて3連勝した。メキシコは3連敗。カナダはオーストラリアを7-1で下して2勝1敗とし、オーストラリアは1勝2敗。

▽1次リーグ

日本(3勝)
0002030―5
0000000―0
イタリア(3敗)


 ○…日本が無失点リレーで3連勝した。藤田が2安打で耐え、三回無死二塁から後藤が七回まで1安打に抑え9三振を奪った。打線は三回まで無安打だったが、四回に山本の2ランで先制し、六回に藤田の3試合連発の3ランで加点した。

◎展開引き寄せた2ラン 主砲・山本の先制2ラン

 18歳右腕のイタリア先発と20歳左腕の後藤、若者の投げ合いに32歳の主砲が割って入った。日本の4番山本が四回1死一塁、チーム初安打を先制2ランに仕上げて展開を大きく引き寄せた。サヨナラ2ランを放った初戦のオーストラリア戦に続く「球を乗せる打撃」が板についている。

 会場を横浜スタジアムに変え、初の先攻、そしてナイトゲームとやや雰囲気に違いがあった。日本は三回表の先制機を逸すると、その裏に初登板の藤田が途中降板と流れは良くなかった。欧州女王イタリアは投手力、守備力が高く、ここまで2試合で3失点。先手を取られる怖さは今まで以上だった。

 山本は振れていた。2打席目の四回は、強振した一球目がわずかに左に切れるファール。惜しいという表情すら見せなかった。4球目もがっちりとボールの下にバットが入り、中越えに文句なしの一発。六回1死一塁でもきっちり捉えた左前打で追加点に絡んだ。

 日本リーグで歴代最多の本塁打記録47本を持つ最強のスラッガー。半年前には右膝を痛めて代表合宿を一時離脱、調子が上がらず苦労するシーズンもあったが、五輪で見せるスイングは往年の自信を取り戻している。山本は「欲しいところで打てて良かった。一戦必勝。チーム一丸となって戦うだけ」と力を込めた。
(田中暁)

◎二刀流・藤田が3戦連発

 藤田が3戦連発となる3ランで勝負を決定付けた。六回1死一、三塁で初球を左翼超え。「打席に立っていて状態が良いのは確か。ホームランを打とうとしているのでなく、たまたま。しっかり振り切ろうとする意識がある」と話した。

 今季の日本リーグ前半戦でミートに意識が向いていたとし、大会前から素振りの中で意識してきた。相手の好捕に遮られたが、四回もあわやの大飛球があり、タイミングがしっかり合っている。

 投げてはDP(指名選手)兼投手で五輪初登板。三回途中で降板とほろ苦いものの、「調子は悪くなく立てて良かった。(打席に入って見てきた分)イメージしてたマウンドだった。自分の中にいろんな気持ちがプラスされた」と投打「二刀流」の自負をにじませた。

 前日の開会式で指導者宣誓した宇津木監督への思いもある。テレビで見守り、「ああやって日本にすべてを捧げられる。本当にすごい」と気持ちを熱くした。大会本塁打王を視野に、打棒に思いを乗せる。「あと3日ですよ。『一生のお願い』を使ってでも伸ばしていきたい」と話した。(田中暁)

後藤を好リード 火消し成功 我妻

 ○…開花した20歳の新エースと相性抜群だ。「3捕手制」ながら投手が変わっても我妻は座りっぱなしだった。最後の打者を抑えて笑顔で駆け寄ってくる後藤に、「ナイスピー」と声を掛けるとグラブタッチした。

 三回無死二塁の危機に継投した後藤を巧みにリードし、前回のメキシコ戦に続く火消しを成功に導いた。強気な後藤を気持ちよく投げさせつつ、外角とチェンジアップを有効に使って三振の山をつくった。

 「速球に相手がついてこれていない。力が出ないコースを突けば大丈夫だ」と配球のさえもあった。前日の調整後に「五輪で座る意義」を語るなど正捕手の自覚は強まっている。「普段は別チームの後藤も任される。責任を持って日本のゲームを引っ張らないと」とうなずいた。

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