ソフトはサヨナラで4連勝 2位以内が確定 米と決勝に進出 
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タイブレーク延長の末カナダにサヨナラ勝ちし、上野(奥左)と抱き合って喜ぶ山田=横浜スタジアム
日本―カナダ 2回、安打を放つ山田=横浜スタジアム
日本―カナダ 1回、投ゴロを好捕し、一塁にトスする上野

 1次リーグで日本はカナダに延長八回、タイブレークの末に1-0でサヨナラ勝ちして4連勝とし、米国とともに2位以内が確定して27日の決勝に進んだ。26日の1次リーグ最終戦でも米国と戦う。

 日本は上野由岐子(ビックカメラ高崎)、後藤希友(トヨタ自動車)の継投で得点を与えず、無死二塁で始まったタイブレークの八回に1死満塁で山田恵里(デンソー)が適時打を放った。カナダは2勝2敗となり、3位決定戦に回ることが決まった。

 米国もオーストラリアを延長八回、タイブレークの末に2-1で下して4連勝。オーストラリアは1勝3敗。メキシコはイタリアに5-0で快勝して初勝利を挙げ、イタリアは4連敗となった。

 ▽1次リーグ

カナダ(2勝2敗)
 00000000―0
 00000001x―1
日 本(4勝)

(タイブレーク八回)
(カ)ローリー、グロンウェゲン、カイラ-ラフター
(日)上野、後藤-我妻

 ○…日本が延長八回タイブレークの末にサヨナラ勝ちし、初戦から4連勝した。八回1死満塁から山田の中前打で試合を決めた。上野が6回4安打無失点と踏ん張り、七回からは後藤が救援して6者連続三振を奪う快投で無失点リレー。

◎主将・山田がサヨナラ打
 これまでの3試合でわずか1安打、22日のメキシコ戦では守備のミスもあった。日本の主将、山田は球場に向かうのが「怖くて、つらくて、仕方がなかった」と言う。0-0の延長八回1死満塁で中前へサヨナラ打を放った。この試合3安打目で決勝進出を決め「やっとチームの一員になれた」と喜びを爆発させた。

 2008年の北京五輪は24歳で主将を務め、決勝で本塁打を放って金メダル獲得に貢献した。エース上野とともに、五輪の実施競技から外れたソフトボール界を長く引っ張ってきた。宇津木監督は「いろんな声があるかもしれないが、私にとってこの2人は恩人」と全幅の信頼を寄せる。

 24日は14年に60歳で亡くなった父、良彦さんの命日だった。元競輪選手で、勝負の世界の厳しさを教えてくれた。1日遅れたが、出身地に近い横浜スタジアムで奮起し「こういう形で打てて良かった」と実感を込めた。

◎上野好投 6回無失点

 上野は 6回4安打無失点と 好投して勝機をつなぎ、4連勝での決勝進出決定に貢献した。二回1死一塁では 相手打者の バットをへし折るなど、力強い速球とドロップボールでカナダを翻弄(ほんろう)し「先制点を与えないことを一番大事にしていた。打たせて取ることを 意識しながら投げ、上出来 だったんじゃないかと思う」とうなずいた。

 暑さが厳しい屋外の横浜スタジアムで94球を投げた。宇津木監督は「よく耐えて耐えて頑張ってくれた」と称賛し、バッテリーを組んだ我妻は「投げ急ぐことなく丁寧に投げられていた」と振り返った。

 残るは米国との2試合。26日の1次リーグ最終戦を経て、27日は金メダルを懸けた決戦となる。上野は「ファイナルゲームに向けてしっかり調整できればいい」と力強く話した。

後藤、勝利呼ぶ6者連続三振

 0-0の七回、後藤がエース上野の後を受けて登板した。1点も与えられない展開で簡単に3者三振。延長八回、無死二塁から始まるタイブレークでも「走者を進めてはいけない場面」と両コーナーに投げ分けてバットに当てさせなかった。6者連続三振でチームを決勝進出に導き「全然実感が湧いてない。ちょっとそわそわしている」と表情を緩めた。

 貴重な左投げ。ワンポイントでの起用を見込まれ代表入りしたが、ここまで全4試合に登板し、計9回2/3を無失点と大車輪の活躍。投げるたびに成長する姿を見せている。

全力でつなぐ 我妻悠香の話

 決勝のために26日は全力でいきたい。そこから次の日につなげることが大事。(バッテリーを組んだ後藤をリードし)若いせいか、毎日投げても球の質が落ちない。気持ちの面でも変わらず強い気持ちで投げている。早め早めに勝負するように意識している。(自身の打撃は)役割はつないでいくことだと思う。ヒットで出ることが全てじゃない。相手が嫌だなと思う仕事をしていきたい。

米国に勝つ 山本優の話

 勝てて本当に良かった。(八回に決めた犠打は)昔はあったけど、ここ最近はあまりサインプレーをやっていない。代表合宿では練習してきたので、こういう舞台で出せたのは良かった。メダル確定はうれしいけど、その前に米国に勝ちたい気持ちが一番。米国は投手中心で戦ってくるチーム。接戦になるのは間違いないと思う。

すごくいい状態  市口侑果の話

 無事に決勝へ行けることになって、素直にうれしい。(一回に記録した)初安打は少し安心した部分はある。自分のバッティングができて良かった。(セーフティーバントは)狙っていた。タイミングが良かったと思う。チームはすごくいい状態。(1次リーグ最終戦の)26日は27日につなげていけるような試合にしていけたら。しっかり決勝に向けて準備していきたい。

全員良く投げた 宇津木麗華監督の話

 全員がよく投げてくれた。(サヨナラ打の山田は)今までの悔しさが爆発したんじゃないか。後藤はデータがないので、相手も難しいと思う。決勝に勝つために頑張ってきた。最後、全身全霊を込めてやっていく。

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