東京五輪が閉幕 日本最多の金27個獲得 新型コロナ下で1年延期 開催に否定的な声消えず
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東京五輪の閉会式に入場する日本の選手たち=8日夜、国立競技場
 

 第32回夏季オリンピック東京大会は8日、東京都新宿区の国立競技場で閉会式を行い、17日間の日程に幕を下ろした。新型コロナウイルスの影響で史上初めて1年延期となった大会は緊急事態宣言下での開催を強いられ、大半の会場は無観客。批判と混乱の中、世界中から集まった選手が熱戦を繰り広げた。

 1964年東京大会以来、57年ぶり2度目となった日本での夏季五輪は前回と異なり、祝祭感が希薄だった。国内の1日当たりの感染者数は大会中に約3倍に急増。医療体制が逼迫(ひっぱく)し、開催に否定的な声は消えなかった。一方で選手は困難な状況下で力を尽くした。日本は史上最多27個の金メダルを獲得し、銀14、銅17を合わせた総数58個でも過去最多を上回った。

 若者向けに新規採用されたスケートボードなどを含め、史上最多の33競技、339種目を実施した。男女の参加選手はほぼ同数。大会が掲げた「多様性と調和」の下、性別適合手術で女性となった重量挙げ選手が五輪史上初めて女子競技に出たほか、LGBTQ(性的少数者)と公表した選手の活躍も注目された。

 閉会式には、天皇陛下の名代として秋篠宮さまが出席され、菅義偉首相や東京都の小池百合子知事、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長らも参加した。日本選手団の旗手は空手の男子形で金メダルの喜友名諒(劉衛流龍鳳会)が務め、日本や各国・地域の選手がリラックスした様子で行進した。小池氏は、3年後の開催地パリのイダルゴ市長へ五輪旗を引き渡した。

 バッハ氏は、日本語も交えながらコロナ禍での開催に謝意を示し「日本国民は、成し遂げたことを誇りに思ってください」と述べて閉会を宣言。聖火が消された。

 東日本大震災の被災地では一部観客も入れて競技が実施されたが「復興五輪」の理念が発信できたかどうかには、懐疑的な声も強かった。

 24日には東京パラリンピックが開幕する。観客の扱いは、政府や組織委などが近く決定する。

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