日本が白星発進 パラ5人制サッカー 園部(富岡出身)ピッチで躍動
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男子1次リーグA組 日本―フランス 前半、シュートを放つ日本の園部(右)=青海アーバンスポーツパーク(撮影・入山亘)

 東京パラリンピック5人制サッカーは1次リーグA組でパラリンピック初出場の日本は、2012年ロンドン大会銀メダルのフランスを4-0で下して白星発進した。

 30日の次戦は、16年リオデジャネイロ大会まで4大会連続金メダルのブラジルと対戦する。

◎攻撃センス抜群
 5人制サッカー日本代表の将来を担う17歳ストライカー、園部優月(筑波大付属視覚特別支援学校高等部3年、富岡市出身)が地元開催のパラリンピックで本格的な世界デビューを飾った。フランスを4-0と圧倒した初戦で、20分ハーフのうち前後半合わせて13分間プレー。ゴールはならなかったがシュートを放ち、高田敏志監督は「試合のたびにたくましくなり交代の1番手で使った。日本のブラインドサッカー界が育て上げた選手」と期待を寄せる。

 前半10分。得点を挙げた黒田智成の交代で園部が投入された。身体能力が高いフランスの選手に対し、激しくプレッシャーをかけ、体を張ってボールをキープ。12分には右サイドでロングボールに反応し、ドリブルでゴール前に持ち込みチャンスをつくった。

 前半は5分程度のプレーで退いたが、後半11分、再びピッチに立った。16分には左サイドでパスを受けてそのままターン。遠い位置からゴールマウスを狙った。ボールは右に外れたが、攻撃のセンスを見せた。「フリーになったらすぐにシュートを打つイメージで入った。ゴールから距離があったが、思い切って打った」と振り返った。

 小学5年時に練習会で興味を持ち、中学からクラブチームで技術を磨いてきた。中学2年で日本代表の強化指定選手となり、2019年に初めて日本代表に選出された。

 過去の海外遠征などでプレー時間は10分に満たなかった。それでも、世界で通用するために筋力トレーニングや食事で体重を増やすなどフィジカル面も強化。パラリンピック代表を勝ち取り、大舞台の初戦からチームに貢献した。

 高田監督は「相手に食らい付く気持ちもあり、戦える選手になってきた。もう少し落ち着いてプレーすれば得点を決められる」と成長を促す。園部も「せっかくパラリンピック代表に選ばれたからには1点を取りたい」。1次リーグ残り2戦での目標を掲げた。
(新井正人)

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