平昌五輪 「足」から支援  みなかみ・BMZの高橋社長
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インソールで五輪選手を支える高橋さん

 靴のインソール(中敷き)を製造する群馬県のBMZ(みなかみ町上津)の高橋毅社長(61)は、9日開幕した平昌五輪を特別な思いで見つめている。スキーノルディック複合の渡部暁斗選手やスノーボードアルペンの竹内智香選手らが同社のインソールを使って本番に臨むからだ。高橋さんは「全力を出し切って」と願っている。

◎渡部暁斗選手、竹内智香選手ら使用 「悔いなく全力 支えたい」

 両選手に加え、フリースタイルスキーハーフパイプの小野塚彩那選手、渡部選手の弟でノルディック複合の渡部善人選手、カーリングの山口剛史選手ら少なくとも7人が同社の製品を使用する見通しという。

 最高速度が140キロに及ぶダウンヒル(滑降)をはじめ、スキーは高速で動きながらの板のコントロールが求められる。高橋さんは「どの競技よりも足元が重要という意識は強く、インソールへの要求度は高い」と話す。

 渡部暁斗選手のジャンプ用インソールは、軽くて反発力のあるカーボンをベースにし、つま先の部分だけをスポンジ状の柔らかい素材を使って指先で板をコントロールしやすいよう設計している。

 高校時代にサッカー部に所属していた高橋さんは、スパイクが合わず足首や膝を痛めた自らの苦い経験かあり、「一人一人に合ったインソールが必要だ」と考え起業した。

 スポーツ用品店を辞めて独立したのが2001年。足裏の立方骨を支え、アーチを最適の形に保つインソールを開発した。足裏のアーチ構造を正しく保つことで骨格のバランスが整い、故障しにくくなるという。

 機能性の高さが評判となり、五輪選手として竹内選手が06年のトリノで初めて使用した。4年前のソチで竹内さんや渡部暁斗さんは同社製品を使って銀メダルを獲得した。

 高橋さんは今月初旬、北海道に竹内さんを訪ね、インソールや靴を調整した。「われわれがやっているのは縁の下の仕事。選手たちが悔いなく、全力を発揮できるよう支えたい」と話している。

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