ドラフト会議 伊勢崎境西中出身の野村佑希が日ハム2位指名
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チームメートらに祝福の胴上げをされる野村=埼玉・花咲徳栄高
ボールを手にプロへの思いを馳せるスバルの弓削=太田市内の選手寮
巨人に育成1位指名され、仲間に胴上げされる山下=健大高崎高

 プロ野球のドラフト会議が25日、東京都内で開かれ、県勢では埼玉・花咲徳栄高の野村佑希内野手(伊勢崎境西中出身)が日本ハムから2位で、SUBARU(スバル)の弓削ゆげ隼人投手は楽天に4位でそれぞれ指名された。健大高崎高の山下航汰外野手は育成ドラフトで巨人から1位指名を受けた。

◎投手封印 長打力で勝負…日本ハム2位指名の野村

 ドラフト開始から1時間10分。日本ハムの2位で名前が呼ばれると、野村佑希の表情が緩み、岩井隆監督と握手を交わし喜びをわかちあった。「幼い頃からの夢がかなった。ほっとして肩の力が抜けた」と笑顔を見せた。

 高校通算58発の右の長距離砲。高校では最速146キロの直球を武器に投手としても活躍したが、「バッティングの方が好き」とプロでは野手で挑む。「自分の長所は長打力。チャンスで打って打点王を取りたい」と抱負を語った。

 米国で生まれ、2歳の時に日本に来た。伊勢崎境西中時代は太田市リトルシニアに所属し、技術を磨いた。「桁違いのパワー」が岩井監督の目に止まり、花咲徳栄の門をたたいた。高校では1年秋にレギュラーを獲得。2年夏に全国優勝、3年夏は投手で4番として甲子園を経験した。

 日本ハムはファンの球団であり、好きな選手を聞かれると大田泰示と答えた。「バッティングフォームがかっこいい。大田選手のようにスケールの大きな選手になりたい」と理想像を話した。

 両親には電話で報告。「寮生活で親のありがたみが分かった。これから恩返ししたい」と北の大地での活躍を誓った。(吉野友淳)

◎長身左腕「即戦力に」…東北楽天4位指名の弓削隼人

 スバル2年目の長身左腕弓削隼人は、楽天から4位指名されると急いで寮内の自室から会見場へ。待機していた報道陣に対して「早めに指名してもらえた」と謙虚に喜んだ。

 身長193センチの恵まれた体格から投げ下ろす、角度のある直球が強み。今夏の都市対抗大会初戦で最速を149キロに更新した。大学と社会人で先発と中継ぎを経験。プロでは「任された役割を全うし、1年を通じて勝てる投手」を目指す。

 栃木県出身。小学4年時に軟式野球を始めた。中学で硬式の佐野シニアに加入。栃木・佐野日大高から日大に進み、4年時に東都リーグ1部で優勝した。

 体育会系らしく「肉が好き」。だが、休みの朝は1人でゆっくりとコーヒーを楽しむ。専門店で選んだ豆を自分でひき、香りを自室に漂わせる。社会人になってから始めた趣味で、苦みの強いエスプレッソが最近の好み。いずれは焙煎ばいせんにも挑戦するつもりだ。

 「君には素質がある」。幼少期にコーチから言われた言葉を信じ、プロの舞台を夢見続けてきた。その扉がついに開いた。生活の拠点は太田から仙台に移る。「即戦力で勝ちに貢献したい」。いつものように穏やかな口調だが、秘めた闘志を言葉に込めた。(小山大輔)

◎「1年でも早く支配下に」…山下航汰(健大高崎)は巨人育成1位

 巨人に育成1位指名された山下航汰外野手は、仲間に胴上げされて笑顔で宙を舞った。会見では「小さい頃からプロに行きたいと思っていた。もっと努力して1年でも早く支配下に」と意気込んだ。

 プロでの目標は「打撃で率を残すこと」。憧れの選手にオリックスの吉田正尚を挙げ「自分と同じ体格だが飛距離があり率も残してる。目指したい」と力を込めた。夏の大会後は体重を増やしたり守備を強化したりと成長に余念はない。

 支配下で選ばれず「少し残念ではあった」が、「アピールできるところを全力でアピールして活躍したい。育成でも下克上する」と闘志を燃やした。巨人には健大高崎高で1学年上だった湯浅大がおり、「(分からないことを)教えてもらいたい」と話した。

 中学時代は「打ちまくるチームだった」が、頭を使う野球に魅力を感じ同校へ。突き詰めないと気が済まない性格で、打撃に限らず走塁の技術も追究した。高校通算75本塁打を放った。

 青柳博文監督は「努力を惜しまずひた向きにやる選手」と太鼓判を押し、父の政司さん(44)は「いつ呼ばれるかとドキドキした。一生懸命やって、みんなから愛される選手になって」と笑顔の息子を見つめた。(中里圭秀)

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