クイーンズ駅伝 ヤマダ電機は4位 6年連続シード権獲得
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ヤマダ電機の4区竹地(左)からたすきを受け、走りだす5区石井=第4中継所(聖和学園高前)
4位入賞したヤマダ電機
6区で区間賞を獲得したヤマダ電機の市川=弘進ゴムアスリートパーク仙台

 【宮城=中里圭秀、和泉皓也】全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)が25日、松島町文化観光交流館前から弘進ゴムアスリートパーク仙台までの6区間42.195キロで行われ、群馬のヤマダ電機は2時間16分35秒の4位でゴールした。前回の6位から順位を二つ上げ、6年連続で次回のシード権を得た。最終6区(6.795キロ)の市川珠李は21分37秒で区間賞に輝いた。2時間15分22秒のパナソニックが2連覇した。

 《レース経過》 ヤマダ電機は1区清水が先頭と23秒差の10位でつなぎ、2区安藤が12位で中継した。3区筒井が5人抜きの快走でシード圏内の7位に押し上げ、4区竹地が順位を維持。5区石井が2人をかわしてアンカーにつなぎ、市川が区間1位の好走で4位でゴールした。

  

【ヤマダ電機個人成績】

 ▽1区(7キロ) 清水真帆 22分38秒(区間10位、総合10位)
 ▽2区(3.9キロ) 安藤実来 12分51秒(区間19位、総合12位)
 ▽3区(10.9キロ) 筒井咲帆 35分3秒(区間3位、総合7位)
 ▽4区(3.6キロ) 竹地志帆 11分40秒(区間8位、総合7位)
 ▽5区(10キロ) 石井寿美 32分46秒(区間4位、総合5位)
 ▽6区(6.795キロ) 市川珠李 21分37秒(区間1位、総合4位)
 ※白抜き数字は全体順位、丸数字は区間順位。

◎総合力で巻き返す…ヤマダ電機

 ヤマダ電機は2区を終えた時点で12位とシード圏外。しかし、3区からすさまじい巻き返しを見せる。口火を切った筒井咲帆は「前に見える選手全員を抜く。力をためず、行けるときに行こう」。迷うことなく走りだした。

 シード権の懸かる8位と17秒差でのスタート。直前に森川賢一監督に気合を入れられた。「おいしいところ、取れよ」。序盤からぐいぐい加速し、2キロ過ぎまでに9位に浮上。さらに7キロまでに2人をかわした。後半にタイムが落ちたのも、勝負どころで持ち味の積極性を発揮した結果だった。

 チームの躍動は止まらない。負荷をかけ過ぎない体力強化が実り、多くの選手が調子を上げられたからだ。「強くなる魔法はない。日々の努力しかない」と指揮官は話した。

 4区竹地志帆も不安はなかった。「5、6区は勢いのある2人。前との差を詰めることを考えて落ち着いて」走り、6位と15秒差で中継した。

 受けた石井寿美は「苦しくても押していける」のが身上だ。前半は随所の下りを利用してリズムを刻み、5キロ過ぎから前を捉えて5位でリレー。故障で今年は出遅れたが、以前の粘り強さを取り戻した。

 そしてたすきは、下りに強く速さもある市川珠李に渡る。区間賞の走りで4位でゴールし、「楽しく思い切って走れた」。ヤマダ電機の総合力の高さをあらためて証明する、一丸のレースだった。

◎区間賞に自信…ヤマダ電機・アンカー市川

 ヤマダ電機のアンカー市川珠李が、2位と8秒差の21分37秒で区間賞に輝いた。入部3年目での初出走に、「この駅伝を走りたい強い思いがあった。力を出し切りたかった」と充実した表情で話した。

 序盤から突っ込みすぎないように意識しつつ、下りを使って思い切りよく足を運んだ。3キロ過ぎで順位を一つ上げ、3位の選手と僅差で競技場に戻ってきた。

 残り400メートル。最後のトラックで前の相手とデッドヒートを演じ、バックストレートで一時は抜いた。残り200メートル付近で再逆転を許するも「強い選手のいる中で区間賞も取れて大きな自信になった」とうなずいた。

 ゴール後、トラックに両膝をついたが、仲間に抱え上げられた。笑顔と涙の輪の中で互いに抱き合った。「応援してくれた人への感謝の気持ち」が原動力だった。

 過去2年はこの時期、調子を上げられず悔しさを感じていたという。念願の舞台で結果を残し、「トラックでも積極的ないいレースがしたい」と声を弾ませた。(中里圭秀)

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