健大高崎惜敗 明秀学園日立に5―7 秋季関東高校野球
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健大高崎―明秀学園日立(茨城) 2回表健大1死二塁、享保が先制の右前適時打を放つ=神奈川・横須賀スタジアム
健大高崎―明秀学園日立(茨城) 5回途中から登板し、気迫の投球で無失点に抑えた健大の主戦柳沢=神奈川・横須賀スタジアム

 【神奈川=入山亘、中里圭秀】第70回秋季関東地区高校野球大会は26日、横須賀市の横須賀スタジアムなど2球場で準々決勝4試合を行い、群馬1位の健大高崎は5―7で明秀学園日立(茨城1位)に敗れた。選抜出場が濃厚となる4強入りはならなかった。

  ▽準々決勝

 健大高崎(群馬1位)
  010 101 110―5
  000 610 00×―7
 明秀学園日立(茨城1位)
 ▽本塁打 芳賀(明)
 ▽三塁打 佐伯(明)
 ▽二塁打 高山2(健)芳賀(明)


 健大高崎は中盤の大量失点が響き、巻き返せなかった。二回に敵失で1死二塁とし、享保の適時打で先制。四回は二塁打の高山が大越の犠打で三進し、享保の内野ゴロで2点目を奪った。逆転され、5点を追う六回は今井の適時打で1点を返し、七回と八回にも1点ずつ加えて追い上げたが、届かなかった。

 先発吉田は二回まで走者を許さなかったが四回に崩れ、2番手藤原も抑えられず。五回途中から登板した3番手柳沢は残りを5奪三振、無失点と力投した。

◎粘り強く追い上げも届かず
 逆転されても粘り強く追い上げた攻撃は、健大高崎らしいものだった。しかし再逆転するにはダメージが大きすぎた。四回裏に許したビッグイニングが悔やまれた。

 打線は140キロを超える速球が武器の相手エース、細川哲哉にもしっかり対応していた。15安打は相手より4本多い。六回に反撃の適時打を放った今井佑輔は球筋を見極めようと、バント気味の構えから逆方向へ流し打ち。「とにかくつないでつないで。しぶとく捉えたかった」と意地で食らい付いた。

 七回は6番享保駿が内野ゴロで3打点目を挙げ、八回は再び今井が適時打。青柳博文監督は「粘り強く選手が応えてくれた」と打線の追い上げを評価した。

 ただ、相手打線の勝負強さが上手だった。四回には長短6安打を集められ、捕手の大柿廉太郎主将は「もっと投手に声をかけるべきだった。打線にのまれる弱さがあった」と悔やんだ。連打に気持ちが切り替えられず、リードが単調になったと振り返る。「明治神宮が目標だったから本当に悔しい。投手中心に守り勝つ野球をやらないと夏は勝てない」と実感した。

 指揮官は「投手同士で競争して力を付けてほしい。冬に体をつくって球速を上げたい」と注文した。満塁で一本が出なかった主砲の山下航汰は「打撃の中心を任されているのに、自分がチャンスで打てなかったから負けた。また練習し直したい」と悔しさをかみしめた。得た課題は絶対、次につなげる。(中里圭秀)

◎柳沢が好救援 反撃呼び込む…健大高崎
 初戦で粘投した1年生2人が打ち崩され、2年生のエース左腕が奮起した。「もう1点もやらない。自分の投球で流れをつくる」。五回途中から登板した柳沢寛の無失点の力投が、打線の反撃を引き出した。

 県予選の途中で肘を痛め、投げられない悔しさを味わった。「みんなが『関東までに絶対戻ってこい』と言ってくれた。恩返しする強い気持ちでリハビリに取り組んできた」。六回に1死満塁の危機を迎えたが、点差を広げさせるわけにはいかない。気迫で2者連続三振を奪ってみせた。

 青柳博文監督は「最後は柳沢しかいない。実戦で投げていなくて不安はあったが、あいつなりにしっかり投げてくれた」と、久しぶりのエースの力投を喜んだ。

 好救援には違いないだろうが、本人は「0点に抑えても走者を背負い、逆転を呼び込める内容ではなかった」と全く満足していない。来夏に向けて「回転数を上げて飛ばない球を身に付けたい。悔しさを絶対に晴らす」と成長を誓った。

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