《センバツ特集》健大高崎 機動破壊で進撃だ 21日第3試合 札幌第一(北海道)戦
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2年ぶり3度目の出場となる健大高崎ナイン。機動破壊で日本一を目指す
青柳博文監督

 2年ぶり3度目の出場となる健大高崎は今回も「機動破壊」を旗印に、群馬県勢初の優勝旗獲得に挑む。足だけでなく、冬場で迫力を増した打線に、失策の少ない守備と、例年にも増して手ごわいチームに仕上がった。初戦は大会第3日第3試合(21日午後2時開始予定)で北海道王者の札幌第一とぶつかる。

【投】
 高校時代に明治神宮大会決勝のマウンドを経験した葛原毅コーチが「例年になく良い」と自信をのぞかせる投手陣は、タイプの違う“四枚看板”が継投で真価を発揮する。エース格はサイド右腕の伊藤敦紀だが、ほか3人も劣らぬ実力を持つ。
 昨秋の関東大会の横浜(神奈川)戦で好投した伊藤は、180センチの長身からしても長い腕を生かして対角線を攻める。最速は130キロ半ば。右打者の外に逃げるスライダーと、予測不能な変化を見せるワンシームで空振りも奪う。

 右の本格派2人も力がある。小野大夏は球威抜群の最速145キロで圧倒するクローザー要員。向井義紀は130キロ後半だが、スパッと切れる高速スライダーで抑える。左は上手の竹本甲輝。右打者の胸元を突ける制球力と強気を併せ持ち、ワンポイントも任せやすい。

【攻】
 わずか2安打で敗れた昨秋の関東大会準決勝の反省から、この冬は打撃のてこ入れに充てた。生方啓介ヘッドコーチ考案の「スロースイング」で全員がフォームを見直し、年末の沖縄キャンプでは一日1500スイングした。年明けからボールを打ち出し、打線の迫力は増している。
 肝は湯浅大、小野寺大輝の1、2番コンビ。秋の公式戦打率はともに4割を超え、湯浅は4割5分8厘に達した。2人で計17盗塁と機動破壊を引っ張る。高校通算20本塁打超の安里樹羅が3番、強打も巧打もできる器用な2年生の山下航汰が4番と上位は穴がない。

 50メートル5秒8の今井佑輔は出塁すれば、どこからでもかき回せるチーム一の俊足2年生。一発もある右のスラッガー渡口大成と安藤諭は左投手対策で頼りになる存在だ。

【守】
 走塁に目を奪われがちだが、全国で勝ち上がれる時の健大は決まって守備が堅い。現チームは秋の公式戦で1試合当たりの盗塁数が3・25個と出場全32校中トップだっただけでなく全8試合で計4失策と、データは上位進出を“裏打ち”する。

 特に堅い二遊間は安里と湯浅が組む。守備範囲の広い湯浅は強肩で捕ってから投げるスピードも速く、簡単には安打を許さない。一塁山下、三塁渡口も落ち着いたグラブさばきが光る。

 外野の中心は中堅今井。俊足は守備でも遺憾なく発揮され、ヒット性の打球もアウトにする。左翼小野寺も足が速く、左中間方向の守りに安定感がある。

 2年生捕手大柿廉太郎はリードが巧み。フットワークも軽く、捕球からの二塁送球は2秒切りと肩も申し分ない。

「力を出し切る」 青柳博文監督
 多くの方々の支援と応援のおかげで3度目の選抜大会に出場できることとなりました。感謝を勝利に変えて届けられるよう、私たちの精いっぱいを出し切ってきます。今季のスローガンは「原点回帰」。選手たちに甲子園を目指した頃の情熱やひた向きさを胸にプレーしてほしいとの思いからです。群馬のレベルの高さを示せるように戦ってきます。



【健大高崎】
▽責任教師 生方 啓介(35)
▽監督   青柳 博文(44)
背  氏 名  学年 出 身 中
1 伊藤 敦紀 3 三重四日市楠
2 大柿廉太郎 2 栃木栃木東陽
3 山下 航汰 2 大阪柏原
4 安里 樹羅 3 沖縄沖縄宮里
5 渡口 大成 3 沖縄読谷
6○湯浅  大 3 富岡西
7 小野寺大輝 3 東京多摩諏訪
8 今井 佑輔 2 岐阜長良
9 安藤  諭 3 茨城神栖波崎四
10 小野 大夏 3 高崎高南
11 竹本 甲輝 3 千葉習志野七
12 山口 拓己 3 中之条
13 向井 義紀 3 兵庫尼崎南武庫之荘
14 高山遼太郎 2 前橋南橘
15 片倉 雅史 3 伊勢崎境西
16 上野 健助 3 大阪豊中一
17 永渕  遼 3 愛知豊明沓掛
18 大越弘太郎 2 横浜岩崎
※○は主将、学年は新学年


◎学校紹介 健大高崎
 1936(昭和11)年創立の私立校。創立時は女子校で、2001年に群馬女子短期大学附属高校から男女共学となった。男女の普通科があり、現在1443人が在籍。校訓は「感謝・奉仕・友愛」。11年の夏の甲子園に初出場。12年の選抜で4強入り。14年の夏、15年の春にそれぞれ8強入りした。

 硬式野球部は2002年に創部。選抜大会は2年ぶり3度目の出場。部員は現在64人。

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