県勢センバツ出場 延べ43校に ダブルは4度目
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秋季関東大会で本塁打を放つなど、4打点を挙げた前橋育英の戸部=2016年10月29日、栃木・宇都宮清原
秋季関東大会では強豪相手に切れのあるスライダーを投じた伊藤=2016年10月29日、栃木・宇都宮清原

 群馬県勢の選抜出場は第10回(1933年)の旧桐生中(現桐生)を皮切りに、今回の前橋育英、健大高崎を加えて延べ43校となる。第86回(2014年)から4年連続の出場で、ダブル出場は第84回(12年)の健大高崎、高崎以来、5年ぶり4度目。

 前橋育英は6年ぶり2度目の出場で、健大高崎は2年ぶり3度目の出場。県勢の選抜での戦績は桐生中―桐生が準優勝2度、4強2度と群を抜く。健大高崎が4強と8強を1度ずつ経験。桐生第一が2度8強入りし、桐生工、農大二、前橋工も8強進出を果たしている。県勢は5年前から4強1度、8強2度と好成績が続いている。

【前橋育英 戦力分析】パンチ力光る打線
 育英は昨秋の県、関東大会の計9試合で90安打58得点、7本塁打とパンチ力のある打線が光る。関東準々決勝の慶応(神奈川)戦は逆転サヨナラ勝ちで選抜出場を濃厚にし、勝負強さも洗練されている。

 攻守の中心は投手兼任の中堅、左打ち左投げの丸山和郁。1番打者の関東大会は俊足を飛ばして三塁打2本、全3試合で継投して計15回を無失点、14奪三振と暴れた。143キロを記録した慶応戦は劣勢の場面で登板し、チームを選抜へ導いた。

 その丸山を含め、3人が昨夏の甲子園を経験した投手陣の充実ぶりも目を見張る。秋にエースの吉沢悠は本調子といかなかったが、最速144キロの本格右腕でスライダーの切れも一級品。同じく140キロ台を投げる右上手の皆川喬涼も先発完投できる。身長192センチの大型右腕、根岸崇裕も順調に成長している。

 野手は昨夏も主力の右の大砲・三塁飯島大夢主将が長打を量産し、堅守巧打の遊撃堀口優河がもり立てる。大ブレークの捕手戸部魁人は全9試合で先発マスクをかぶって打率5割超え、2本塁打と存在感をアピールした。

 12失策の秋は鳴りを潜めたが、一冬で「攻撃的な守備」が完成すれば全国で上位が狙える。

【健大高崎 戦力分析】「機動破壊」は健在
 健大は心理戦を絡めた走塁で有利な状況に持ち込む「機動破壊」に加え、秋の公式戦計8試合で4失策と抜群の守備力で関東4強に勝ち上がった。準優勝した夏の群馬大会決勝に先発した5人を中心に、実戦で培った判断力と駆け引きは全国でも上位レベルだろう。

 内野は安里樹羅、湯浅大主将の二遊間が堅く、簡単にはヒットも進塁も許さない。センターラインの残り2人は1年生。俊足の中堅今井佑輔は守備範囲が広く、中学時代に選抜チームで米国遠征を経験した捕手大柿廉太郎はリードがうまく、ともに安定感がある。

 投手陣は青柳博文監督が「例年になくいい」と話す自慢の四枚看板。関東大会の横浜(神奈川)戦で勝ち投手になった長身サイド右腕の伊藤敦紀を筆頭に、最速145キロの右の本格派・小野大夏、スライダーが切れる右上手の向井義紀、左腕の竹本甲輝とタイプの異なる4人が場面に応じて継投する。

 作新学院(栃木)に敗れた準決勝こそ2安打1得点に終わったが、強敵ぞろいの関東全3試合で25安打14得点と打線にも迫力がある。1番湯浅、2番小野寺大輝は高い打力と走力を併せ持ち、長打のある3番安里、1年生主砲の山下航汰とかみ合えば止まらない。

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