前橋育英、初戦は高経附 高校野球群馬大会8日開幕
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 
組み合わせ抽選の行方を見守る各校の主将=前橋市のベイシア文化ホール
予備抽選で1番くじを引き、選手宣誓が決まった嬬恋の安斎主将

 夏の甲子園を懸けた第99回全国高校野球選手権群馬大会(7月8~27日、上毛新聞敷島、高崎城南、桐生の3球場)の組み合わせ抽選会が16日、前橋市のベイシア文化ホールで開かれ、出場68校65チームの対戦カードが決まった。2連覇を狙う第1シード前橋育英は初戦で昨秋4強の高経附と対戦する。第2シード健大高崎の初戦は西邑楽に決まり、春8強の伊勢崎清明と同ブロックに入った。同4強の高崎と桐生第一の初戦をはじめ、見応えのある試合が展開されそうだ。

組み合わせ表はこちら

 抽選会には出場65チームの主将らが参加し、緊張と期待が入り交じった様子で「その時」を待った。最初にくじ引きの順番を決める予備抽選が行われ、開会式の選手宣誓は「1」を引き当てた嬬恋の安斎雄弥主将に決まった。

 本抽選は春季関東大会県予選を制した前橋育英を第1シード、準優勝の健大高崎を第2シードに固定。次に4強の前橋東と高崎、続いて8強の常磐、農大二、伊勢崎清明、桐生南の場所を予備抽選の若い番号順に決めた。その後、ノーシードの抽選に移った。

 唯一の1回戦となる開幕試合は高崎工-伊勢崎工の公立対決に決まった。開会式の入場行進の先導役は、事前希望を出した農大二、明和県央、健大高崎、桐生第一の中で1番若い番号を引いた農大二が担当する。

育英「いつも通り」 健大「足で攻める」 センバツ出場2校

 本抽選で注目の的となったのは選抜帰りの2校の相手。第1シードの前橋育英は昨秋ベスト4の高経附、第2シードの健大高崎は西邑楽と決まった。

 前橋育英の飯島大夢主将は難敵との初戦にも「いつも通りやれば勝てる。連覇したい」と強気を崩さなかった。高経附の高橋周平主将は農大二に初戦敗退した春を「上を見すぎた」と反省し、「相手は関係ない。自分たちの野球を出し切るだけ」と言い切った。

 健大高崎の湯浅大主将は「どこが来ても準備はできている。足を絡めて攻める」と落ち着いた表情。「苦笑いでした」と抽選を振り返った西邑楽の茂木優斗主将は「春は(8強の)常磐と僅差の勝負ができた。百パーセントの力で勝負したい」と意気込んだ。

注目の高崎vs桐一

【大会展望】

◆育英-常磐ゾーン
 県予選4季連続制覇中の前橋育英は、左腕丸山和郁ら最速140キロ超の4投手をはじめ投打に分厚い戦力を持つ。高橋周平ら 高経附の強力打線が打ち崩せるか注目だ。最速146キロの山上信吾を擁する 常磐は春のリベンジを狙う。春16強と躍進した新田暁、2年ぶり参加の大間々の戦いぶりも楽しみ。伝統校の高崎商や 前橋工、実績のある太田工も上をうかがう。

◆桐生南-高崎ゾーン
 昨秋、今春と連続4強の高崎は高校通算16本塁打の星野大希ら打線が好調。桐生第一も昨春の選抜甲子園で活躍した鏑木風雅らの力は引けを取らない。制球力自慢の横塚壮志が8強入りをけん引した桐生南は、守り勝つ野球で上位をにらむ。実績のある前橋や桐生商にもチャンスは十分。近年の躍進が目を引く利根実、昨秋8強の前橋西も爆発力を秘める。

◆前東-農二ゾーン
 やや混戦模様か。前橋東は創部初の4強に入った春の県予選で打率4割超の西山弥ら上級生の活躍が鍵。ノーシードながら甲子園経験のある樹徳は侮れない。春8強の農大二も140キロ超の右腕経田晃生をはじめ選手層が厚く、確かな実力を持つ。尾瀬、下仁田、万場、長野原の4校連合がチーム力で挑む。上位経験のある太田東や富岡も躍進を誓う。

◆清明-健大ゾーン
 選抜甲子園8強の健大高崎が個性派投手陣と機動力で、頭一つ抜けた印象。主戦で4番の霜田健太が復調する伊勢崎清明は雪辱に燃える。伝統校の前橋商と多彩な攻撃を見せる関学附の初戦は注目カード。他にも右腕菊地洸慶を擁する市太田や沼田、藤岡中央など投手力の高いチームが並ぶ。豊田義夫監督が率いて3年目となる利根商も真価を示したい。

◎「一番のヤマ場」…高崎・樺沢主将

 高崎の樺沢亮介主将は、桐生第一との初戦を「一番のヤマ場」と表現した。「相手は体が大きくて打ってくるイメージ。ポジショニングを考えたり、頭を使ってやっていきたい」と意気込んだ。

 一方、昨春の選抜甲子園を経験した桐生第一の鏑木風雅ゲーム主将は、この夏に聖地に戻る決意を示した。「ノーシードからのスタートで、強い相手を倒さなければ上に行けない。目の前の試合を一戦必勝で戦いたい」と力強かった。

◎開幕カードは高工-伊工

 開幕カードとなる唯一の1回戦は、高崎工と伊勢崎工の「工業校対決」となった。開会式後の上毛新聞敷島球場で行われる試合で、両校の主将とも「貴重な経験で幸運」「みんなに見てもらえる」と声を弾ませた。

 「やってやったぞ、と思った」という高崎工の松井孝輔主将は「持ち味のバッティングで勝ち上がりたい」。「びっくりした」という伊勢崎工の内藤大将主将も「去年は初戦敗退だった。今年は勝ち続けたい」と張り切っていた。

◎4校連合は農大二と

 夏の群馬大会史上初めての4校連合チームで挑む尾瀬・下仁田・万場・長野原はシード農大二との対戦となった。主将を務める尾瀬の萩原一貴は「怖いものは何もない。やることをやって、それを出すだけ」と笑ってみせた。

 土日の合同練習や練習試合で出た課題を持ち帰り、平日は各校で練習に打ち込む。「やりづらさは正直あったが、今はチームがまとまってきた」と手応えをにじませる。

 シード校とは対戦してみたかったといい「僕らはチャレンジャー」と強調した。

◎宣誓は嬬恋・安斎主将

 嬬恋の安斎雄弥主将が予備抽選で1番くじを引き、今年の選手宣誓を務めることになった。「びっくりしたけれど、大役をうれしく思う。声を大きく、胸を張って宣誓したい」と声に力を込めた。

 65チーム中59番目に「どきどきしながら」引いたくじで、大役を射止めた。抽選直後はこわばっていた表情も徐々に和らぎ、「最後の夏だし、引いてやろうと思っていた」と声を弾ませた。

 初戦の相手は春の県大会と同じ渋川。大敗したリベンジの思いを込め、宣誓の文言には「強い気持ちを盛り込みたい」と話していた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事