夢の切符 つかむのは… 夏の高校野球県大会 62チームの対戦決定
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組み合わせ抽選の行方を見守る各校の主将=ベイシア文化ホール
予備抽選で1番くじを引き、選手宣誓が決まった利根商の高橋主将
対戦が決まり、闘志を燃やす渋川青翠の根岸主将(左)と高経附の栗原主将

 夏の甲子園出場を懸けた第101回全国高校野球選手権群馬大会(7月6~27日、上毛新聞敷島、高崎城南、桐生球場)の組み合わせ抽選会が14日、前橋市のベイシア文化ホールで開かれ、出場67校62チームの対戦カードが決まった。夏4連覇を狙う前橋育英は13日の2回戦から登場し、四ツ葉中等・玉村・尾瀬―渋川の勝者と対戦。4年ぶりの夏の甲子園出場を目指す健大高崎も同日の2回戦からで、高崎商大附―前橋の勝者と戦う。注目の開幕カードは昨秋4強の渋川青翠と春の関東大会県予選1回戦で同校を下した高経附が再び顔を合わせる。

◎「サイン盗み」行為禁止を説明 「互いに良い試合を」
 抽選会には、出場62チームの主将らが参加。初めにくじ引きの順番を決める予備抽選が行われ、開会式の選手宣誓は1番くじを当てた利根商の高橋晃生主将に決まった。

 本抽選は春の県予選を制した前橋育英を第1シード、準優勝の健大高崎を第2シードに割り振り、4強の樹徳と桐生第一、8強の市太田、伊勢崎清明、館林商工、前橋商がくじを引き、シード枠に入った。続いてノーシードのチームの抽選に移った。

 開会式の入場行進先導校は事前に希望した4校の中から、予備抽選で最も若い番号を引いた農大二となった。

 県高野連の城田雅人理事長は抽選会の冒頭、各校主将にフェアプレーを呼び掛けた。日本高野連からの通知を受けて、「サイン盗み」を疑われる行為の禁止について改めて説明。走者やベースコーチが捕手のサインを盗み見て打者にコース・球種を伝える行為などに加え、打者がベンチに投球のコース・球種を伝える行為なども含まれる。

 春の選抜大会でサイン盗みが問題となったことにも触れ、「互いに良い試合をしたという気持ちで大会を締めくくれるよう、他の部員にも伝えて」と話した。

◎選手宣誓の大役「残り物」引き当てる…利根商の高橋主将
 利根商の高橋晃生主将は予備抽選で最後まで残った1番くじを引いて選手宣誓の大役に。くじが残り2枚になった時、「(1番くじは)直前の伊勢崎が引くだろうと思った」。予想は外れ、伊勢崎がもう一枚の37番を見せた瞬間、どよめきが起きた。続いて利根商の名が呼ばれると、会場からは拍手が送られ、残ったくじを手に取った。

 高橋主将は「貴重な経験ができることに感謝したい。仲間はびっくりすると思う」と照れ笑い。宣誓文はチームで相談して決めるという。「俺が球場を沸かせる」という気概で臨む。

◎開幕カードの渋川青翠vs高経附 春の関東大会県予選の再戦
 上毛新聞敷島球場で行われる開幕カード、渋川青翠―高経附は春の関東大会県予選1回戦の再戦となった。好投手を擁するチーム同士で、両校の主将ともロースコアの展開を想定した。

 春は高経附が昨秋4強の渋川青翠に2―1で勝利。渋川青翠の根岸綾世主将は「粘り強く戦って、次こそは勝ちたい」。高経附の栗原功輔主将は「投手戦にもっていきたい。いかに点を取られないか考える」と戦略を描いた。

◎第1の前橋育英 第2の健大高崎 シード初戦に注目集まる
 抽選で注目されたのは、春に頂点を争った第1シード前橋育英、第2シード健大高崎の初戦の相手。前橋育英は連合チームの四ツ葉中等・玉村・尾瀬―渋川の勝者、健大高崎は高崎商大附―前橋の勝者と対戦する。

 前橋育英は4連覇がかかるが、丸山大河主将は「(連覇は)意識していない。自分たちの力で勝ち上がるだけ」と落ち着いている。1回戦を勝ち上がって勢いのある相手に、気持ちで負けないことを意識する。

 健大高崎は夏に向けて緊張感が高まっているといい、辻憲伸主将は「もう負けられない。夏に全てを懸ける」と秋春の悔しさをぶつける。

【前橋育英―市太田ブロック 展望】V4狙う前橋育英 好選手そろう
 3季連続県大会を制した前橋育英が頭一つ抜けている。制球力抜群の主戦梶塚彪雅や春の関東県予選で打率5割5分超の丸山大河主将ら好選手がそろう。春8強の市太田も投打に選手層が厚い。

 開幕カードは渋川青翠の宮下あつむと高経附の萩原悠太の投げ合いに注目。不気味な存在は、ノーシードの農大二と明和県央。投手が豊富な桐生南も上位を狙う。

【桐生第一―伊勢崎清明ブロック 展望】昨秋準優勝の桐生第一が優位
 昨秋準優勝の桐生第一がやや優位だが、伊勢崎清明も侮れない。桐一は杉山直杜と本木康介の右腕2人に加え、工藤ナイジェル主将を筆頭に足を絡めた攻撃が武器。清明は最速143キロの荒木隆之介が鍵を握る。

 最速140キロ超の安中総合の清水惇や嬬恋の佐藤真一、前橋工の黒沢颯斗ら注目投手がそろう。常磐、桐生商、利根商も地力がある。

【健大高崎―館林商工ブロック 展望】打線強化の健大高崎 リード
 健大高崎が一歩リードか。主砲伊藤雄紀や俊足巧打の田口夢人らを軸に、4年ぶりの頂点に向けて課題の打線を強化してきた。春8強で勢いに乗る館林商工は、右腕の織田隼斗と村田祐介を軸に夏も快進撃なるか。

 勝者が健大と戦う高崎商大附と前橋の一戦も注目。秋春初戦敗退の関学附も夏は侮れない。伊勢崎工の笠原裕貴は春の県予選で好投している。

【樹徳―前橋商ブロック 展望】春4強の樹徳を追う公立実力校
 春4強の樹徳を公立の実力校が追う。樹徳は春の関東県予選で延長十二回まで戦った西邑楽との初戦が見もの。前橋商は最速143キロの左腕井上温大を筆頭に、強豪私学に劣らぬ投手力を誇る。

 昨秋8強の館林と高崎商も上位候補。最速144キロの北爪魁を擁する高崎も躍進なるか。前橋で甲子園に出場したバッテリー同士が監督の前橋東と沼田の対決も注目だ。

 ※詳しいトーナメント表はこちらの中ほどをご覧ください。

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