球児の夏到来 リハーサル入念 全国高校野球群馬大会きょう開幕
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リハーサルで行進の動きを確認する球児=上毛新聞敷島
リハーサルで力強く行進を先導した農大二の永井さん
開会式のリハーサルに臨む高崎女の斎藤さん(左)と高橋さん

 第101回全国高校野球選手権群馬大会の開会式のリハーサルが5日、前橋市の上毛新聞敷島球場で行われ、式典に携わる高校生や大会役員が進行を確認した。開会式は同球場で6日午前8時5分に開始。開幕試合は渋川青翠と高経附が対戦する。大会は連合チーム三つを含む62チームが出場、甲子園を目指して戦う。決勝は27日。

 出場チーム名の書かれたプラカードや国旗などを持ち、市前橋の女子生徒約80人が行進を先導する。ダイヤモンドに一塁側から入り本塁を経て三塁に達するまで、プラカードが観客席に見えるよう向きを変えるなど細かい動作を実践した。3連覇中の前橋育英のプラカードを持つ笛木柚雅さん(1年)は「担当が決まった時は驚いた。先頭で緊張するが、足をしっかり上げたい」と話した。

 行進を盛り上げる吹奏楽は農大二の約170人が担当。鎌田翼部長は、前橋育英と合同演奏した昨年の規模から20人ほど増えたことに触れ、「広い会場だけどこちらの演奏の迫力もレベルアップしている。開会式に来た一人一人に音を伝えたい」と力を込めた。

◎故障めげず行進を先導…農大二の永井さん
 行進のリハーサルでは農大二・野球部の永井勇輝さん(3年)が先頭に立ち、やや緊張した面持ちで進行を確認した。「今まで野球で培ったことを思い出した。今年の農二のテーマは『一期一会』。支えてくれた母や先生方、仲間に感謝して、大切に一歩一歩を踏みしめたい」と話した。

 小学6年から投手一筋でやってきた。中学と高校で右肘の手術を受けている。「2度目」は1年前の春、最後の夏に間に合わせるため決断した。約3カ月の休養を経て秋の新チームから実戦復帰。180センチ超の長身から投じる直球で頭角を現し、夏のベンチ入りを目前にしていた。

 ブランクを埋めようと、筋力トレーニングや走り込みを人一倍頑張った。一方で「追い付かなきゃと必死になり」、オーバーワークに陥っていた。腰の痛みを覚えて検査を受けた5月に「腰椎分離症」が発覚した。痛み止めを飲んででも続けようか悩み、坂上泰生監督ら指導陣に相談した。

 「投げたい気持ちを貫いていいぞ」とベンチに受け入れる意向を伝えられ、報われた思いだった。ただ「自分にとって野球は打者との勝負。自分の体との勝負になっては違う。戦力になれる選手が背番号を負うべきだ」という矜持きょうじがあり、サポート役に回ることを決意した。

 本番で“協演”する同校吹奏楽部顧問の樋口一朗教諭は、音楽の授業で永井さんを担当した。「1年の時から、いつも周りが見えている子」と決断を理解し、「野球への思いが通じる行進になれば」と願った。

◎「憧れの舞台楽しむ」…司会務める高崎女子高の2人
 開会式の司会は高橋日菜さん(高崎女3年)と斎藤花織さん(同2年)が務める。高橋さんは本年度のNHK杯全国放送コンテスト県大会アナウンス部門で、斎藤さんは朗読部門でともに最優秀賞に選ばれた。

 屋外での司会は2人とも初めてで、スタンドに反響する自分たちの声を聞いて緊張が高まったという。学校紹介を担当する斎藤さんは「外で話すのは気持ちいい。高校球児の勢いに負けないようにしたい」と意気込んだ。校名を呼ぶ高橋さんは「司会に選ばれた時、先生がとても喜んでくれた。毎年見ている憧れの舞台を存分に楽しみたい」と笑顔で話した。

◎専門家5人 連日コラム「熱球解説」
 上毛新聞は夏の高校野球の紙面で連日、専門家のコラム「熱球解説」を掲載します。元高崎商高監督の林孝夫さん(71)、元前橋工高野球部監督の高橋幸男さん(70)、元富士重工業(現SUBARU)野球部監督の向田佳元さん(63)、前群馬ダイヤモンドペガサス監督の川尻哲郎さん(50)に、農大二高野球部OBで元オリックスの新井潔さん(50)が加わり、5人が日替わりで執筆します。1日1試合を取り上げ、両チームの駆け引きや勝敗の分かれ目などを解説してもらいます。

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