《高校野球群馬大会》高崎商大附が9ー7で健大高崎を撃破
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健大高崎―高崎商大附 6回裏商大附無死一、二塁、浅香が逆転の2点二塁打を放つ=高崎城南
初戦敗退を喫し、悔し泣きする健大高崎
 

 高校野球の第101回全国選手権群馬大会第6日は13日、前橋市の上毛新聞敷島と高崎城南の2球場で2回戦4試合が行われ、高崎商大附が9―7で第2シードの健大高崎を破った。健大の初戦敗退は2005年以来14年ぶり。渋川青翠は2―1で明和県央に競り勝ち、前橋南は6―4で伊勢崎を下した。4年連続の頂点を狙う第1シードの前橋育英は4―0で渋川に勝った。

 大会第7日の14日も、2球場で2回戦4試合を行う。

 ※詳しい勝ち上がり表はこちら

 ▽2回戦(高崎城南)
健大高崎
 030 310 000-7
 104 013 00×-9
高崎商大附


 ○…高崎商大附がシーソーゲームを制した。1点を追う六回、先頭柿田の左前打と野選、浅香の中越え2点打で逆転。盗塁と敵失でさらに1点加えた。継投の遠藤は7イニング投げ、終盤を無失点で切り抜けた。

 健大高崎は2点を追う四回、代打山本の左前打や伊藤の3点本塁打で逆転も、大量失点が響いた。

「全員が全力出した」健大高崎・辻憲伸主将の話
 ベンチ内外で全員が全力を出した。悔いはない。後輩には必ず甲子園に行ってほしい。


◎ビハインド2度 投打に執念を発揮…高崎商大附
 高崎商大附が「執念」で第2シードを撃破した。2度先行されても、意地の連打で再逆転。「想定外の打撃戦」(渡辺賢監督)にも、乾翔悟主将は「勝てるイメージはできていた」と胸を張った。

 組み合わせ抽選会前、「(強豪校に)勝つなら初戦でぶつかるしかない」とチームの考えが一致。狙い通りの「当たりくじ」を、乾主将がずばり引き当てた。

 一筋縄では勝てない覚悟はできていた。四回に3点本塁打を打たれ、再び追う立場に。それでもナインに諦めはなかった。「個々の野球の技術では勝てない。勝機を見いだすなら、それは執念」(渡辺監督)と迎えた1点を追う六回裏。無死一、二塁で打席の8番浅香吏良りおが「待っていた直球」を強振して2点二塁打で決勝点を奪った。

 三回からマウンドに上がった遠藤浩斗は我慢の投球が光った。2年前の1年生強化試合「若駒杯」でチームを準優勝に導いた右腕。その後の成長が期待されたが、肩と腰のけがが続いて「腐った」。今年5月の練習試合前、中学時代の恩師から「今結果を残さないと夏はない」の一言で火が付いた。「夏のマウンドで投げたい」。最後に示した執念に渡辺監督の期待は高まった。

 九回表の最後の打者。遠藤は自慢のフォークで空振り三振に仕留めると、いつもは出さないガッツポーズで喜びを爆発させた。(小山大輔)

◎健大高崎 まさかの終戦 14年ぶり 初戦で涙
 健大高崎が夏は2005年以来となる2回戦(初戦)敗退を喫した。2年前の1年生強化試合「若駒杯」で優勝した桐生第一を今春の県準決勝で破り、ここで若駒杯準Vの高崎商大附も下せば世代頂点の道が大きく開けたはずだった。

 複数投手の継投によるゲームプランは、勢いの止まらぬ商大附打線に崩された。青柳博文監督は「初戦の硬さから守備で簡単なミスが多かった」とし、六回の野選や失策絡みの失点を悔やんだ。

 捕手柳沢光星は自らのリードに敗因を帰した。「試合前にもっと投手たちとコミュニケーションを取れたはず」。普段の球の切れを感じなかったからこそ、自分がより支えるべきだったとした。

 それでも最終回の攻撃に「らしさ」をにじませた。2死一塁で俊足の猪俣俊介を代走に送った場面。6番井上壱悟が右前打を放つと猪俣は「ノーサインで」三塁に達する快走で応え、最後まで反撃の可能性を広げた。

 辻憲伸主将は「自分がやるという気持ちをみんなで持てたからこそ、諦めず戦えた」と仲間をたたえた。歴代に比べ力は足りなかったかもしれない。しかし、若駒杯予選敗退から2年余り、流してきた汗にうそがなかったと感じていた。(田中暁)

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