「気力の続く限り」 新旧指導校対決に臨んだ利根商・福田監督
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選手に指示を送る利根商の福田監督=上毛新聞敷島

 新天地で臨んだ最初の夏が終わった。1999年夏の甲子園優勝に導いた桐生第一を離れ、今春から利根商で指揮を執る福田治男監督。五回コールドで古巣に敗れ、「先取点を取られて苦しくなってしまった」と振り返った。

◎「過去を引きずっては失礼」 熱く指示する名将の姿
 昨夏まで手塩にかけた教え子との対戦だった。心境は複雑でも「過去を引きずっては今の選手に失礼。利根商の監督として、精いっぱい戦おうと思った」。選手と一緒にベンチから身を乗り出し、熱く指示を出す名将の姿があった。

 就任3カ月余りで迎える夏に不安はあったというが、チーム3年ぶりの8強入り。準々決勝以外の3試合全てを1点差で制し、2回戦では秋春8強の伊勢崎清明を下した。「集中して取り組めば、これだけの力を持てることを選手が教えてくれた。本当によく頑張った」と手放しでたたえた。

 1985年に桐丘(現桐生第一)で野球部を創部し、昨年の監督退任まで33年。夏の甲子園出場は2008年を最後に遠ざかっていた。「野球を知っている選手が集まるようになって、どこか慢心があったのかもしれない」と今は思う。この4カ月で「野球を基礎からつくり上げる面白さ」を改めて感じることができた。

 目指すは、北毛初の甲子園出場。「学校や地域の野球ファンに喜んでもらえるよう、気力が続く限り頑張る」と情熱を燃やし続ける。(越谷奈都美)

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