《秋季関東高校野球》前橋育英が初戦敗退 習志野が終盤に逆転
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習志野(千葉)―前橋育英 5回裏育英2死満塁、飯野が三走野村、二走菊池をかえす一時逆転の二塁打を放つ=上毛新聞敷島
開会式で堂々と行進する(上から)桐生第一、前橋育英、健大高崎
 

 来春の選抜甲子園出場の重要な選考材料となる第72回秋季関東地区高校野球大会が19日開幕、上毛新聞敷島と高崎城南の両球場で1回戦3試合が行われ、群馬県2位の前橋育英は千葉1位の習志野に3―7で敗れた。神奈川1位の東海大相模と同2位の桐光学園が準々決勝に勝ち上がった。

 大会第2日の20日は、両球場で1回戦残り4試合を行う。群馬県3位の健大高崎は午後0時半から、上毛新聞敷島球場で茨城1位の常総学院と戦う。

 ▽1回戦
習志野(千葉1位)
000 100 411―7
000 020 100―3
前橋育英


 ○…前橋育英は中盤以降粘り切れなかった。1点を追う五回、菊池の中前打や高橋の犠打などで2死満塁とし、飯野の2点二塁打で逆転。再逆転された直後の七回は、2死から皆川、飯野の連打と暴投で1点を加えたが、以降は好機を生かしきれなかった。

 先発菊池は六回まで自責点0の粘投も、七回につかまった。

◎同じ安打数も勝負強さに差
 欲しいところで1本が出て、嫌な流れは引きずらない。今春の選抜準優勝メンバーが主力で残る習志野は、手ごわかった。前橋育英は同じ12安打を放ったものの、4点差をつけられて敗戦。荒井直樹監督は「なんとか食らい付いていったが、最後は力負け。勝負どころや(守備の)球際の強さに違いがあった」と受け止めた。

 中盤までは我慢の展開の中で、持てる力は発揮した。先発菊池楽は走者を出しても連打を許さず、六回までは守備のミスが絡んだ1失点に抑えた。打線も五回に奮起し、2死後に皆川岳飛が四球を選んで満塁。飯野堪太が「粘っている菊池のために、絶対打とう」と右中間二塁打で2人をかえして逆転に成功した。

 ただ、続く二、三塁の好機を生かせず1点のリードにとどまると、以降は習志野ペース。七回に菊池が「球が思うように行かなくなった」と制球が甘くなり、野手も踏ん張れずに一挙4失点と苦しくなった。

 選抜出場の可能性はほぼなくなったが、新チーム発足時からの成長は確か。この試合3安打2打点の飯野は、レギュラーに定着するために毎朝100球の打撃練習を行った結果として活躍。三回にセーフティーバントを決めた高橋駿も「足を生かすためにやった自主練習の成果」と胸を張る。

 須永武志主将は、チームの長所を「1人1人がまじめに努力できるところ」とする。ひたむきさが売りのナインにとって、大きく飛躍するための冬が始まる。

◎桐生第一広瀬主将が選手宣誓
 ○…選手宣誓を務めた桐生第一の広瀬智也主将は「支えてくれる人に感動と勇気を送れるように全身全霊でプレーする」と高らかに宣言した。中でも力を込めた「人は誰かのために戦うと強くなる」という言葉は1年前から大切にしていて、感謝の気持ちを忘れずに勝ち進むことを決意した。

 小学生の時に甲子園出場経験のある同校OBの指導を受けたことや、8強に進出した2014年の選抜甲子園を振り返り、「甲子園で全力プレーした先輩が目標」と話した。宣誓で気が引き締まったといい、精悍(せいかん)な顔つきで「攻めて攻めて勝つ」と意気込んだ。

◎県勢3校が堂々の行進
 ○…群馬県で7年ぶりの開催となる関東大会。開会式は雨が降りしきる中行われ、7県の予選を勝ち抜いた15校が、春の選抜甲子園を目指して力を込めて入場行進した。

 行進の先導は桐生第一の大沢直弥が務め、堂々と引っ張った。桐生第一(群馬県1位)、前橋育英(同2位)、健大高崎(同3位)は力強い掛け声に合わせて、慣れ親しんだ球場のダイヤモンドを回った。

 マーチングと式典演奏を担当した農大二高吹奏楽部は美しい音色で花を添えた。始球式は前橋城南小6年の高木琉唯が投げた。

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