《秋季関東高校野球》健大高崎 下克上で制覇 山梨学院に3-0
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決勝で山梨学院を破り初優勝した健大高崎ナイン。戸丸主将を胴上げして喜んだ=上毛新聞敷島球場
山梨学院―健大高崎 4回裏健大1死二、三塁、山本が戸沢をかえす先制適時打を放つ=上毛新聞敷島
山梨学院―健大高崎 公式戦初先発の橋本拳。長身から投げ下ろす直球で打者を仕留めた

 第72回秋季関東地区高校野球大会は27日、群馬県の上毛新聞敷島球場で決勝が行われ、群馬予選3位の健大高崎が山梨学院(山梨1位)を3―0で破り、初優勝を飾った。県勢の優勝は1979年の農大二以来、40年ぶり。健大高崎は全国10地区の優勝校が争う明治神宮大会(11月15~20日、東京・神宮球場)に関東代表として出場する。

 前日に優勝候補筆頭の東海大相模(神奈川1位)を8―2で下し、勢いに乗る健大高崎は安定した守備で流れをつかみ、主導権を渡さなかった。公式戦初先発となった長身右腕、橋本拳汰は直球を中心とした投球で次々と打者を仕留め、6安打完封。捕手の戸丸秦吾主将の好リードが支えた。

 攻撃面では少ないチャンスをものにした。四回に犠打などの小技を絡め、5番山本遼哉、6番橋本脩生の連続適時打で2点先制。六回には橋本脩の適時打で加点した。青柳博文監督は「(夏の県大会で)初戦敗退した先輩の思いを込めて戦った結果。選手に感謝したい」と喜びを語った。

 明治神宮大会への県勢出場は87年の高崎工以来、32年ぶり。関東大会に進出しない県予選上位校が出場していた形式が、関東優勝校に切り替わった97年以降では初めて。健大高崎は15日の開幕試合で中国地区代表と対戦する。対戦相手は3日に行われる同地区大会決勝で決まる。

◎一戦ごとに力強さ 攻守にわたり堂々…健大高崎
 健大高崎が県予選3位からはい上がり、関東の頂点に立った。27日、上毛新聞敷島球場で行われた第72回秋季関東地区高校野球大会の決勝は、健大高崎が山梨学院(山梨1位)を3―0で下した。初戦から激闘を制し勝ち上がってきたが、最後は攻守にわたり、関東王者となるのにふさわしい堂々とした戦いを演じた。

 ▽決勝
山梨学院(山梨1位)
000 000 000―0
000 201 00×―3
健大高崎


 ○…健大高崎が完勝した。先発橋本拳は6安打7奪三振で完封。打たせて取る投球が光り、本塁を踏ませなかった。

 打っては四回、戸沢が四球を選び、小沢の右前打、安斎の送りバントで1死二、三塁とし、山本、橋本脩の連続適時打で2点先取。六回にも橋本脩の適時打で1点追加した。

◎目標だった神宮 現実に
 「自分たちの代で歴史をつくろう」。健大高崎は、新チームになって掲げてきた「神宮大会出場」の目標を現実にした。青柳博文監督は「正直、厳しいと思うこともあった。本当に実現させるとは」と感激した。

 打線は県予選で「つなぐ意識が欠けていた」(戸丸秦吾主将)。関東大会に入ると一転、好機を逃さず得点に結びつけ、勝ち進むごとに力強さを増した。戸丸主将は「最後まで『自分たちはできる』と自信を失わず、チームみんなで勝とうと意識した結果」と振り返った。

 迎えた決勝。四回の先制機は2番戸沢昂平の四球から。3番小沢周平がベンチから「つなげ、つなげ」と背中を押され、右前打で出塁。4番に座った安斎駿斗が「得点につながる確率が高い攻撃を」と送りバントで1死二、三塁と走者を進めた。続く山本遼哉の右前打で先制。さらに俊足の橋本脩生がセーフティーバント、三塁前の絶妙の位置に転がして走者を迎え入れた。

 地元の関東大会を制しても、ここは通過点。さらに強くなるために神宮大会で課題を探し、経験を積むつもりだ。「目指すところは日本一」(戸丸主将)。新たな歴史を刻む一歩を踏み出した。(時田菜月)

◎公式戦初先発 橋本拳が完封
 健大高崎の191センチ右腕橋本拳汰が公式戦初先発で完封勝利。準決勝の下慎之介の2失点完投に「エースがあれだけいい投球をしたんだから、決勝は絶対自分が抑える」と気持ちを高めて臨んだ。

 序盤、長い腕から投げ下ろす直球を中心に打者を攻め、打たせて取る投球でリズムをつかんだ。中盤からは変化球も織り交ぜて打者を翻弄ほんろうし、三塁を踏ませたのは1度だけだった。女房役の戸丸秦吾主将は「優勝できたのは、橋本がこれだけいい投球をしてくれたから」と感謝した。

 決勝で好投しても橋本拳は「まだエースになる力はない」と自らに厳しい。チームが強くなるために「まずは助けられる投手になりたい」と力を込めた。

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