健大高崎が初戦突破 明治神宮大会高校の部 倉敷商を延長で下す
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健大高崎-倉敷商 10回表健大無死満塁、左越え満塁本塁打を放ち、仲間と喜ぶ山本(右)=神宮   
粘りの投球で完投勝利した健大高崎の先発下=明治神宮球場

 【東京=広沢達也、時田菜月】野球の第50回明治神宮大会は15日、神宮球場で開幕、高校の部の関東代表、健大高崎は7―1で中国代表の倉敷商(岡山)を延長十回タイブレークの末に下し、初戦を突破した。先発下慎之介の好投で1―1からタイブレーク方式の延長に入り、十回に5番山本遼哉の満塁本塁打などで一挙6得点、突き放した。準々決勝は17日、同球場で九州代表の明豊(大分)と対戦する。試合開始時刻は午前8時半。

 ▽1回戦
健大高崎(関東)
000 100 000 6―7
000 001 000 0―1
倉敷商(中国)
(延長十回、十回からタイブレーク)
(健)下-戸丸
(倉)福家、永野-田村


 ○…健大高崎がタイブレークを制した。無死一、二塁で始まる十回、二走山畑が敵失の間に本塁を突いてまず1点。小沢、中田の連続四死球で加点し、なお満塁の好機に5番山本が左越え本塁打を放った。

 先発下は5安打11奪三振の完投。制球が安定し、次々と打者を打ち取った。

◎足で揺さぶり攻略…健大高崎
 健大高崎が足を使って揺さぶり、じわじわと相手を追い詰めた。試合前、青柳博文監督は「思い切って走ろう。失敗しても後半に生きてくるはず」と声を掛けた。序盤に小沢周平、橋本脩生、山畑陸が大きなリードから盗塁を狙った。うち二つはけん制死に終わったが、走る印象を与えた。

 四回無死で歩いた小沢が重圧をかけると、相手投手はあからさまに嫌な顔を見せた。1死一塁から5番山本遼哉が初球打ち、適時二塁打で先制した。

 だが五回以降、毎回のように得点圏に走者を進めてもサインプレーが決まらず無得点。逆に六回には守備のほころびから1点を献上した。以降をエース左腕下慎之介が制球良くしのぎ、初めて挑むタイブレークの延長戦に持ち込んだ。

 無死一、二塁から始まるタイブレーク。「機動破壊」の印象を植え付けたのか、相手投手の制球が乱れた。敵失や連続四死球で2点を入れ、なお無死満塁の絶好機に山本。「右打者に変化球は投げていない」と配球を読み、内角直球を狙い打ち。やや詰まったが、思い切りの良いスイングで左翼席に運び、何度もガッツポーズをしてダイヤモンドを回った。

 今大会は春に向けた課題探しを目的の一つとしてきた。戸丸秦吾主将は「まだまだ走塁が甘い」と厳しく振り返る。勝ってもなお強くなる要素を得る貪欲さを見せた。(時田菜月)

◎エースの熱投 6点呼び込む…下が1失点完投
 健大高崎の先発、下慎之介が熱投、延長十回の6点を呼び込んだ。1失点(自責点0)で完投したエースは「打線をいい雰囲気にすることができてよかった」と満足そうに話した。

 球を低めに集め、終盤になっても球威は落ちなかった。タイヤ引きでスタミナを強化したといい「2年の春までは疲れるとボールがたれていたが、(今は)低めの伸びに成長を感じる」と手応えを口にした。

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