春の高校野球 関東大会を中止 県予選はきょう県高野連で協議
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室内練習場で汗を流した桐生第一の選手たち

 関東地区高野連は29日、さいたま市内で臨時理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大を受け、5月16日に山梨県で開幕予定だった第72回春季高校関東大会の中止を決めた。関係者によると、同大会の中止は初めてという。群馬県予選の開催については30日、県高野連の評議員会で協議される。

◎県外公式戦の機会失い落胆
 春の関東大会は、選抜大会ベスト4以上の推薦枠や地元枠を除き、例年2校が出場してきた。出場校はまだ決まっていなかったが、昨年春秋の関東大会出場校監督は、選抜大会に続いて県勢の県外公式戦の機会が失われたことに懸念を示した。

 昨秋の関東大会を初めて制した健大高崎は、秋春連覇を目指していた。出場が決まっていた選抜に続く中止に、青柳博文監督は「感染者が増えている状況で仕方がない部分はあるが、選手たちは春の大会を楽しみにしていた」と落胆。「県予選もどうなるか分からない不安はあるが、夏に向けて練習試合などで実戦感覚を養っていきたい」と話した。

 昨秋関東4強で同じく選抜出場予定だった桐生第一の今泉壮介監督は「(春の関東に)出場できる保証はなかったが、冬の成果を発揮する場面がまた一つなくなったことは痛い」と残念がった。感染が拡大している状況に「今後もどこまで影響が出るか分からないが、少しでも早く事態が収束するよう祈るしかない」と危機感を口にした。

 公式戦の重要性を強調するのは、昨春の県予選で優勝し、群馬県1位で関東大会に進んだ前橋育英の荒井直樹監督。「春に試したいこともあり、他校の状況を見られる機会でもあった。緊張感の中で試合を経験したかったが、この状況では仕方がない」と話した。

◎勝負の夏へ桐一が練習再開 「一日を大事に」
 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で開催中止となった今春の選抜高校野球大会に出場予定だった桐生第一は29日、みどり市の室内練習場(桐生大構内)で全体練習を再開した。4年ぶりに聖地でプレーすることはかなわなかったが、勝負の夏に向けて再スタート。広瀬智也主将は「落ち込む気持ちは切り替えた。人間的な部分も成長して、夏こそ甲子園に行きたい」と意気込んだ。

 大会中止決定翌日の12日から練習を休止。寮生も全員が自宅に帰り、それぞれ自主練習に励んだという。17日ぶりにチームメート全員と顔を合わせた主戦左腕宮下宝は「夏に向けて休んでいる暇はないと思って1人でトレーニングを積んできたけれど、やっぱりみんながいるとモチベーションが上がる」と笑顔を見せた。

 荒天のため、室内でノックや打撃練習を行った。練習前に検温を行い、2班に分けてメニューをこなすなど感染対策を徹底。気温は低かったが、扉を開放して換気した。当面は練習時間を短縮して行う予定。今泉壮介監督は「大変な状況の中で、少しでも練習を再開できたことに感謝したい。限られた時間の中で、夏に向けて一日一日を大事に過ごしたい」と話した。

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