春季関東地区大会 群馬県予選も中止に 球場確保できず延期断念
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 群馬県高野連(二渡諭司会長)は30日、前橋工で評議員会を開き、新型コロナウイルスが感染拡大している状況を踏まえ、4月11日に開幕予定だった高校野球の第72回春季関東地区大会県予選を中止すると発表した。県高野連によると、中止は初めてとみられ、代替大会は行わない。新3年生が県大会に出場できるのは、今夏の全国選手権群馬大会のみとなった。

 県高野連は「開催に向け日程変更や感染予防対策を検討した」としながらも、「新型コロナ終息の見通しが立たず、関係者の健康や安全を第一に考えた」と中止の理由を説明。延期案を検討したが、球場の確保が難しく断念した。例年、春の県予選で8強入りした学校が得ていた夏のシード権については、「今後検討する」とした。

 66校59チームが参加予定だった。二渡会長は「冬の練習の成果を発表する場を設けたいと考えていたので、断腸の思いだ。選手は希望を持って、次の目標に向かって前進してほしい」と語った。

 新型コロナの影響で、関東地区高野連は29日、5月の春季関東地区大会の中止を決めていた。東京、千葉、茨城の各高野連も30日までに、各都県の予選を中止した。

◎監督から落胆の声

 新型コロナウイルスの感染拡大で高校野球の春季関東地区大会県予選の中止が決まったことを受け、出場予定校の監督からは30日、落胆の声が上がった。

 「選手が歯を食いしばって練習するのを見てきたので、胸が痛い」。昨夏の群馬大会で準優勝した前橋商の住吉信篤監督は残念がった。春季県予選については「夏に向けて試したいことを実践する機会。一冬越えた選手の成長を確認するためにも重要だった」と大会の意義を強調する。

 ただ、県立高校は部活動の自粛が続いており「満足に練習できない中で、いきなり試合をするのは厳しいものがあった」と打ち明けた。

 常磐は昨年の秋季関東地区大会県予選の準々決勝で敗れた桐生第一の打倒を目標に、練習を重ねてきた。金子繁監督は「暖冬の影響で例年より早く打撃、投球練習に打ち込めたため、仕上がりが良かったのに」と肩を落とす。東京で感染者が急増する状況に「群馬も同じような事態にならないか心配だ。初めての経験で、先が見通せない」と不安を口にした。

◎1年生強化試合・若駒杯も

 ○…県高野連は30日、第44回1年生強化試合・第31回若駒杯(県高野連主催、上毛新聞社後援)の中止を決めた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う措置で、4、5月に予定していた東毛、中毛、西毛3地区の予選、5月15、16日予定の決勝トーナメントとも実施しない。

 大会は1年生だけのチームで7回制で戦う強化試合で、若駒杯としては1989年から開催。各校の新戦力を試す機会になっていた。

◎中体連県春季大会 全15競技中止

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県中体連(清水淳会長)は30日までに、6月を中心に開催が予定されていた全15競技の県春季大会中止を決めた。1981年の第1回大会以来、中止は初めて。

 中学の部活動の実施については、各市町村に判断が委ねられているが、現状では多くが自粛を続けている。今後も再開の見通しは不透明で、県中体連は「子どもたちが練習を十分にできていない状況で、心身ともに大会に向けた準備が整っていないことが一番の理由」と説明した。

 4月から順次始まる予定の県春季大会予選の開催可否は、各郡市の中体連が判断する。

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