台風でたびたび冠水… 前橋商業高野球グラウンド新設 利根河川敷から来秋移転
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半世紀近い歴史を刻んだ前橋商業高硬式野球部のグラウンド。手前は甲子園出場記念の碑

 甲子園に春夏通算8回出場している群馬県の前橋商業高硬式野球部のグラウンドが来年、利根川河川敷(前橋市石倉町)から同市上佐鳥町に移転する。台風などで河川が増水するたびに冠水し、関係者が練習環境の改善や安全確保を求めていた。

◎これまで14回 寄付金などで整備

 新グラウンドの敷地は約1万6000平方メートル。来月に着工し、来年秋に完成する見通し。総工費は約9億5000万円。現在のグラウンドの跡地の利用法は決まっていない。

 同部は1920年に創立され、69年秋から河川敷を利用するようになった。82年以降、少なくとも14回の大きな冠水被害があり、甲子園出場時の寄付金など活用して泥の除去など整備を繰り返した。台風が近づくたびに道具を風雨に当たらない場所に避難させている。

 10月の台風21号では、河川の水が押し寄せ、大量の泥がグラウンドに堆積した。除去するのは来月の予定で、それまでは守備練習ができない。吉田晃誠主将(2年)は「グラウンドで十分な練習をしたいができない。仲間と協力して乗り越え、甲子園に行きたい」と話す。

 OBでもある住吉信篤監督(43)は「愛着があり寂しい思いはあるが、流される心配をせずに野球ができる方がいい。心機一転、さらに実績を積み重ねていきたい」と話す。OB会の西川定男会長(66)は「少しでもいい環境で練習させてあげたい。(新しい場所で)甲子園を目指してほしい」と後輩にエールを送る。

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