甲子園中止 代替大会は不透明 日程や会場確保に課題
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
毎年、夏の群馬大会の会場として使用されている上毛新聞敷島球場

 全国高校野球選手権大会、地方大会が中止となり、今後は都道府県レベルの代替大会の開催可否に焦点が移る。判断は地方の高野連に委ねられており、指導者からは実現を希望する声が上がる群馬県の高野連も検討する方向だが、部活動の再開時期が見通せない上、学業への影響も懸念されていることから、日程や会場確保に課題が残る。

 昨秋の中毛リーグを制した前橋東の小暮直哉監督は「3年生を不完全燃焼のまま終わらせたくない。一緒に野球がしたい」と県独自の大会開催を望む。休校中も積極的にオンラインでのミーティングや自主練習を行ってきた選手の思いを知るだけに、集大成の場の必要性を訴える。

 一方で、新型コロナウイルス感染拡大を受け3月から部活動を休止しているため、体力低下や練習不足が懸念されると説明。「暑さへの対応も考えると、練習再開から大会までに最低でも1カ月は欲しい」と要望する。

 実現に向けた課題は日程調整だ。感染抑制が順調に進んだ場合、県立学校などは6月1日から分散登校を始める見通し。ただ「学校生活が元通りにならなければ部活動はまだ休止」(県教委)との考えが基本にあり、部活動再開のめどは立っていない。選手の準備期間を踏まえると、当初予定の群馬大会期間中(7月11~27日)に代替大会を開けるかは不透明な情勢だ。

 学業への影響の不安も拭えない。学生野球の理念を記した日本学生野球憲章は「野球部の活動は、部員の教育を受ける権利を妨げてはならず、かつ部員の健康を害するものであってはならない」と規定。群馬大会は平日にも試合を組んできたが、ある高野連OBは「高校野球は学校教育の一環で、運営する理事も教員。これだけ休校が続いた中で、授業を休んで試合をすることは難しい。土日に開催する道を探る必要がある」と指摘する。

 日程が繰り下げとなった場合には会場確保がハードルになりそうだ。ここ数年の群馬大会は上毛新聞敷島、高崎城南、桐生の3球場で実施。今年は県高野連が必要に応じて大会期間中の各球場を押さえていたが、それ以降は8月に東毛リーグを予定する桐生球場を除いて他の競技団体が既に押さえている日が多い。

 8月に上毛敷島、城南両球場で県小学生総体を開く県野球連盟の高地康男理事長は「開催を望む選手や指導者が多いはず。高野連から要請があれば、力を貸したい」と協力に前向きな姿勢を示す。同連盟審判部の酒井明男部長は「(群馬大会には)1大会75~85人の審判員を確保する必要があるが、高野連の要請があれば、どの時期でも派遣できるよう準備をしていく」という。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事