《秋のキーマン》打者 得点機に集中力 健大高崎・小沢 吾妻中央・滝沢
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長打力と勝負強さが武器の健大高崎の小沢(左)と積極的なプレーでチームを勝利に導く吾妻中央の滝沢

 来春の選抜大会選考につながる第73回秋季関東地区高校野球大会群馬県予選が5日に開幕する。上位2校が手にする関東大会への切符を懸けて、57チームが熱戦を繰り広げる。大会を前に、飛躍が期待される注目選手を投打に分けて紹介する。

◎勝負強さで長打量産 健大高崎・小沢周平
 今夏の県大会は3年生のみでチーム編成されたため出番がなかったが、昨秋の関東大会、明治神宮大会は1年生ながら中軸を任されて打線を支えた。8月に行った県岐阜商との練習試合では、1点先行された9回裏2死一塁でサヨナラ本塁打の活躍。青柳博文監督は「まれに見る逸材。公式戦でも存在感を示してくれるはず」と期待を寄せる。

 小学2年から中学3年まで、元巨人の佐野元国さんから打撃の指導を受けた。特に、バットを地面と平行に振り出すフォーム固めをたたき込まれ、簡単に崩されることはない。高校では一球に対する集中力を高め、追い込まれてからの勝負強さを身に付けた。

 振り込みにも力を入れ、スイング速度が154キロまで上がった。「自然と飛距離が伸び、入学後1年2カ月間で18本だった本塁打数は、この3カ月で28本と大幅に増加した」と手応えを語る。

 新チームの主将に選ばれた。責任は大きいが「プレーで仲間を引っ張り、県予選、関東大会で優勝したい」。そして明治神宮大会にも出場し、一つ上の先輩が届かなかった全国制覇を果たすつもりだ。

 おざわ・しゅうへい 2003年7月生まれ。横浜岡村中出身。2年生。内野手。右投げ左打ち。172センチ、75キロ。

◎脚力自慢の1番打者 吾妻中央・滝沢啓幾
 今夏県大会の出塁率は4割で、初戦の藤岡北戦と2回戦の樹徳戦で計4安打3打点の活躍。チームは夏初勝利に続き、シード校撃破と勢いに乗った。貴重な経験を積んで迎える秋。1番打者を任され「自分が出て得点につなげたい」と意気込む。

 練習から全力疾走で手を抜かない。単打で地道につなぎ、自慢の脚力を生かした積極的なプレーで得点に絡む。

 夏3回戦の農大二戦で無安打に終わった悔しさから「スイングのイメージを大幅に変えた」。手からつま先までの距離を遠く保ち、強い振りをするためフォームの修正を繰り返し、長打力にも磨きをかけている。

 中堅手としての能力も高く「1歩目の反応が抜群。守備範囲が広く強肩。後ろから指示も出せる」と本多博之監督は信頼を寄せる。樹徳戦では飛球を7度捕り、1点差の勝利に貢献した。

 今夏まで主将を務めた兄・瑛瞳に続き、新チームで主将を務める。兄の背中を見て、チームをまとめるために大事なこと学んだ。「強いだけが野球ではない。地域の人から応援されるチームを目指して引っ張る」と燃えている。

 たきざわ・さとき 2004年1月生まれ。嬬恋中出身。2年生。外野手。右投げ右打ち。169センチ、68キロ。

《他の注目選手》打率5割超の皆川と渡辺
 前橋育英の皆川岳飛は今夏の県大会4試合で打率5割3分8厘と高水準、5打点を挙げてチームの得点源となった。高崎商は練習試合の打率5割超と好調の渡辺克紘を中心に、大量得点を狙う。館林の今成新汰は勝負強さが持ち味で、厳しいコースも弾き返す技術がある。前橋東は主砲岩崎裕誠の強烈な打撃に期待がかかり、関学附は長打力が武器の根岸拳心が強力打線を引っ張る。

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