つかめセンバツ《下》前商・接戦に勝機 24日から秋季関東高校野球
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「守備からリズムを」と真剣に守備練習に打ち込む前橋商

 11年ぶりに関東大会の切符を勝ち取った前橋商。新チーム始動時は公式戦経験者が少なく、練習試合で20三振を喫する厳しいスタートだった。「今もずばぬけた選手がいるわけではない」と住吉信篤監督。「つなぐ打撃」と「守備のミスのカバー」を徹底し、県予選は6試合中3試合で2点差以内の接戦に持ち込む粘り強さを発揮、準優勝にたどりついた。

 野手が自信を深めたのは準々決勝の樹徳戦と、準決勝の桐生第一戦。ともに走者一、三塁から併殺でピンチを切り抜けた。二塁高田修造は「集中が切れたところにボールは飛んでくる」と守備の意識の重要性を指摘、「雰囲気が悪くなればタイムをとって切り替えたい」と内野の要になっている。

 投手陣も成長した。主戦茂田侑大は県大会序盤、フォームが固まらず苦戦。しかし試合を重ねるごとに安定感が増し、打者ごとに配球を考え、相手の反応を見ながら打ち取る対応力も磨いた。最速129キロながら、桐一戦ではチェンジアップなど巧みな変化球で凡打を量産して完投。「守備からリズムをつくれば得点のチャンスが生まれる」と勝利への道筋を描いている。

 公立校としては9年ぶりの関東大会出場となる。初戦の対戦相手は常総学院で、前商打線は相手主力投手の速球に負けないようスイングスピードを速めることが得点の鍵とみてレベルアップを図っている。塩坪永勢主将は「公立校での甲子園出場が夢。全員が役割を果たして堂々と戦いたい」と意気は高い。

常総学院(茨城2位=3年連続17度目の出場)
 投手を中心に守り勝つスタイル。秋本璃空と大川慈英はともに140キロ超えの速球派右腕。チーム打率は2割9分9厘ながら、単打や犠打でつないで得点を重ねる。先発出場の野手は固定されておらず、選手層が厚いのも強み。

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