あす決勝 育英VS健大で甲子園行き競う 高校野球群馬大会 
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利根商―健大高崎 6回裏健大2死一、二塁、小沢が右翼場外に3ラン本塁打を放つ=上毛新聞敷島
太田-前橋育英 力投する前橋育英の外丸
 

 第103回全国高校野球選手権群馬大会は25日、前橋市の上毛新聞敷島球場で準決勝2試合を行い、前橋育英が太田を4-1、健大高崎が利根商を9-1で下した。決勝は27日午前10時から、同球場で行われる。

 コロナ禍で中止となった昨年の大会を除き、前橋育英は5大会連続6度目、健大高崎は5大会ぶり4度目の夏の甲子園出場を目指す。
 前橋育英は競り勝った。初回に先制し、二回は外丸東真の三塁打と阿部咲人の犠飛で2点を追加した。太田は二回に石倉拓未の適時打で1点をかえしたが及ばなかった。

 健大高崎は集中打で七回コールド勝ちした。初回に3点を挙げ、六回は小沢周平の3点本塁打などで突き放した。利根商は六回に保坂陽呂が適時二塁打を放ったが、要所を抑えられた。(丸山朱理)

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◎健大 投打で圧勝

 ▽準決勝(上毛新聞敷島)

利根商
 0000010━1
 300006×━9
健大高崎

(七回コールド)

 ○…健大高崎が投打で圧倒した。初回、小沢の適時二塁打と堀江の犠飛などで3点を先取。六回には小沢の3ランを含む長短4安打で6点を加えた。先発高松は6回を被安打4の力投。

 利根商は六回、内田の左前打と保坂の中越え二塁打で1点を返したが、その後、引き離された。

仲間の支え感謝 利根商・木暮斗哉主将の話 
一球一球で試合の流れが変わることを痛感した。後輩含め支えてくれた仲間に感謝したい。

◎高松好投に打線奮起

 健大高崎は先発3本柱の一角、高松将斗が力投を見せ、チームを2大会ぶり7度目となる決勝へと導いた。青柳博文監督は「変化球がさえていた。きょうは高松の好投に尽きる」とたたえた。

 右打者5人を擁する利根商打線に対し、横に滑る変化球を精度よく巧みに操った。打者の手元で鋭く曲がるカットボールは芯を外させ、変化量の多いスライダーで空振りを量産した。「(利根商打線は)外角の球に反応できていなかった」と捕手の綱川真之佑主将。リードする捕手が目を見張るほど圧巻の投球を披露した。

 球速は141キロを計測し、直球の威力も光った。打者25人のうち、外野まで運ばれたのはわずか5人。20日の常磐戦では4回3失点と乱調気味だったが、「気負わず楽しくやろう」と原点回帰し、本領発揮のきっかけをつかんだという。

 打線は六回1死三塁で、三走の高村尚杜が捕手がわずか後ろに後逸するのを見るや、好スタートを切り本塁生還。「投球動作に合わせてさらにリードをとっていたから」と納得した表情で振り返った。勢いに乗った打線は、この回に計6得点。コールド勝ちを呼び込んだ。

 選抜甲子園大会、春季大会での敗戦以降、打撃力に磨きをかけてきた健大高崎。再び大舞台へ戻るため、一戦必勝の構えだ。(山崎遼)

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◎気迫で雪辱育英

 ▽準決勝(上毛新聞敷島)
太 田
 010000000━1
 12001000×━4
前橋育英


 ○…前橋育英がリードを守り切った。初回、岡田の左前打で先制。二回は外丸の中越え三塁打、阿部の犠飛で2点を追加。五回は西沢の犠飛で4点目。投手は外丸、菊池の継投で1失点。
 太田は二回、石倉の中前打で川緑がかえり1点を挙げるも、以降は三塁を踏めなかった。

支え合えた 太田・沢田大和主将の話 勝つつもりだったので悔しいが、大会を通じて支え合うチームの良さを出せた。

◎好投外丸 堅守で援護

 「2回負けることは許されない」。前橋育英の主戦外丸東真には強い思いがあった。相手は春季大会3回戦で敗れた太田。自らの制球が乱れ、修正できないまま、3-10で七回コールド負けを喫した。忘れることができない一戦と春以降、向き合い続けてきた。迎えた準決勝の朝も、当時の映像を見て気持ちを奮い立たせた。投球内容よりも、あの時の悔しさを「忘れないため」だ。

 整ったマウンドに上がったエースは、初回から自己最速を上回る144キロを計測。ボールが先行する場面もあったが、要所を抑えて7回を1失点。気迫の投球だった。

 ここまでの5試合全てで先発した外丸を援護しようと、守備陣も堅守でもり立てた。三回、安打と四球で無死一、二塁のピンチとなったが、捕手阿部咲人は「走者が飛び出すのが見えていた」。迷いなく遊撃に送り、併殺を呼び込んだ。続く打者も、左翼横倉拓実が快足を生かして際どい打球を好捕。荒井直樹監督も「ピッチャー中心に練習通りに守れていた」とうなずいた。どんな状況であっても、守り勝つための練習を積み重ねてきた。

 2016年から4大会連続で夏の甲子園への出場を続ける。それでも、外丸は「常に挑戦者。あと1勝よりも目の前のことをやっていくだけ」と力を込める。悔しさはまだ晴れていない。(丸山朱理)

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