つかめセンバツ 桐生第一、健大高崎が出場 きょうから秋季関東高校野球
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ウエートトレーニングに励む桐生第一の選手
守備練習に励む健大高崎の外野陣
 

 来春の選抜高校野球大会(甲子園)の重要な選考資料となる第74回秋季関東地区大会が30日、茨城県内で開幕する。群馬県からは県予選で優勝した桐生第一、準優勝の健大高崎の2校が出場。選抜出場が有力となる4強入りには2勝が必要だ。桐一は31日に土浦日大(茨城3位)、健大は30日に文星芸大付(栃木2位)と1回戦で対戦する。(山崎遼)

◎桐生第一 投打に充実も自らに厳しく 4番提箸「状態良い」

 2年ぶりに秋の県頂点に立った桐生第一。終盤に逆転した決勝も含め、県予選全5試合で5点以上の差を付け、投打に充実している。

 つなぎの役割を超える強打の2番打者、三塚琉生主将が打線を引っ張る。県予選で打率3割5分、バントで送らず、豪快なスイングで相手に立ち向かう。4番の提箸優雅はチーム最多の11打点を挙げ、打撃センスと勝負強さを発揮した。今月中旬の練習試合、聖光学院(福島)戦では高校通算4号の本塁打をマーク。昨秋の1年生強化試合「若駒杯」で9番打者だったが、主砲に飛躍し「県予選後、打撃の状態が良くなっている」と自信たっぷりだ。

 投手陣は防御率1.61のエース北村流音を筆頭に、安定感に優れる。2番手の飯野剛史も状態が上がりつつある。変化の大きいスライダーを武器とする飯野は「2勝して選抜に」と意気込む。

 練習では常に厳しい声が飛び交う。「もっといけただろ」「最後まで全力」。妥協や甘えはない。理由は二つ。一つは春夏合わせて15回の甲子園出場を誇る強豪校の自負、もう一つはベンチに入れない仲間への思いだ。

 部員は2年生だけでも41人と大所帯。サポートに回る同級生も多い。公式戦に出られない悔しさを理解しているからこそ、レギュラー陣も自らに厳しい。三塚主将は絶えず声を出し続け、下位打線の宮本亜鈴は凡フライでも必ず二塁まで駆け抜ける。

 厳しい雰囲気の中で切磋琢磨(せっさたくま)する桐生第一。関東の舞台でさらに勝利をつなげられるか。

土浦日大(茨城3位=16年ぶり10度目出場) チーム防御率0点台の堅守

 技巧派右腕の山田奏太、河野智輝を中心に堅守を誇る。チーム防御率は0.90。失策は1のみとロースコアの接戦を粘り強く制してきた。打線は1番太刀川幸輝が打率4割を超え、攻撃の起点となる。上位打線には俊足が多く、主将の武田優輝は勝負強い。

◎健大高崎 守備磨きかけ高い投手力 機動破壊も随所で発揮

 秋季関東高校野球大会3連覇が期待される健大高崎は30日の1回戦で文星芸大付(栃木2位)と対戦する。

 投手を中心に守備からリズムをつくる。青柳博文監督は「今年のチームは昔に戻ったようだ。選手権群馬大会を制した2014、15年の野球に近い」と話す。

 高い投手力が際立っている。1年生エースの加藤達哉は防御率1.50と安定感抜群。まだあどけなさが残るがマウンドに立つと一変し、関東大会出場が懸かった準決勝で、チーム打率4割を超えていた関学附打線を9回3失点に抑えた。

 タイプの異なる投手陣を捕手の清水叶人がリードする。各投手の持ち味や状態を的確に見抜く力と、二塁送球1秒85の強肩を併せ持つ扇の要は、チームの精神的支柱となっている。送球時にミットを左胸に引き寄せることで「制球が安定した」とさらに自信をにじませる。

 県予選2位に入ったが、ナインは練習や試合を通じてあることを痛感したという。「自分たちは先輩みたいにうまくない。ぽんぽんと長打が出るチームではない」。現実を受け入れつつ、佐々木琉生主将は肩の荷が下りた部分もあったのではないかと考える。「新チーム発足時は(関東大会)連覇で頭がいっぱいだったが、今は一つ一つを確実にするようになった」と集中力の高まりを実感している。

 代名詞の「機動破壊」も随所で発揮し、県予選で計17盗塁を決めた。ただ7失策と守備面での課題が浮き彫りとなっただけに、今は全体練習の7割を守備強化の時間に充てる。中堅手の秋葉龍之介、遊撃手の星川心を中心に守りを磨く。

 王者ではなく、挑戦者として挑む健大高崎は順調に成長のステップを踏んでいる。

文星芸大付(栃木2位=2年ぶり16度目出場)  打率4割超でチームに勢い

 チーム打率4割を超え、栃木県予選は6試合中4試合でコールド勝ちした。5番君島陽太は6割4分7厘と絶好調。右腕入江奏はけがから復調傾向で、左腕渋谷優希、藤沢陽輔も控える。

 宇都宮学園として出場した1991年以来の選抜大会へ向けて、勢いがある。

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