1978年センバツ出場 前橋高・桐生高メンバーが来月24日再戦
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23年ぶりに4強入りを果たした桐生高ナイン
甲子園1勝を挙げ、校歌を歌う前橋高ナイン

 1978(昭和53)年の第50回選抜高校野球大会に出場した前橋高と桐生高のメンバーが来月24日に再戦する。センバツから40年。球史に残る完全試合を達成した松本稔さんや王貞治氏以来の2試合連続本塁打を放った阿久沢毅さんが往年の雄姿を見せる。

 県勢として初めて2校が出場したセンバツで、桐生は左腕エース・木暮洋さんが好投、強力打線の援護もあり4強入りした。前橋は制球力抜群のエースを守備陣がもり立て、甲子園初となる偉業で価値ある1勝を挙げた。

 ライバルの両校は数々の名勝負を繰り広げた。センバツ帰りの春季関東大会ではともに決勝に進み、桐生がサヨナラ勝ち。桐生は夏の甲子園にも出場した。

 卒業後は長い間、対戦することはなかったが、2012年に桐生の呼び掛けで親善試合を行い、7対7の引き分け。今回は前橋のメンバーと同学年の同窓会が企画した。

 両校とも60歳手前になった当時の主力がほぼ顔をそろえる。中央中等高監督を務める前橋の松本さんは「『40年後の醜態』をさらしたくないが、友との交流を優先して人生最後かもしれないマウンドに立ってみます。キャッチャーまで届くかな」と闘志をひた隠す。

 一方、勢多農高監督の阿久沢さんは「センバツを思い出しながら楽しみたいが、いざ試合になると負けたくないと必死になるでしょう。松本監督はこっそり練習しているだろうな」と警戒している。

 会場は前橋高グラウンド(前橋市下沖町)。午後1時半プレーボール。軟式で7回制。雨天中止。

《プレーバック》1978年3月31日付

 比叡山が完全試合脱出へ祈りをこめて送り出した二十七人目の打者、代打時田の一打は投ゴロ。マウンドをかけ下りた松本投手はボールをしっかり握りしめ、一塁へかけ寄りながらトス。これを佐久間一塁手が背をいっぱいに伸ばしてがっちりつかんだ。(略)長い歴史に初めて刻み込まれた完全試合の金字塔が達成された瞬間だった。

《プレーバック》1978年4月4日付

 口火を切ったのが主砲阿久沢の豪快な一発だ。四回下手投げ郡山高・池上のまん中やや低め、すくい上げるように一振した阿久沢の一打は、右翼ラッキーゾーンに飛び込む二試合連続の大会第十号本塁打。やわらかい体を強い手首を利かした阿久沢会心の一撃で、二試合連続本塁打は三十三年の早実・王(現巨人)以来二十年ぶり、四人目の快挙だった。

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