春季関東高校野球 健大高崎が終盤の集中打で8強入り きょう浦学戦 関学附は敗退

 高校野球の第70回春季関東地区大会は20日、千葉県の袖ケ浦市営球場などで2回戦8試合を行い、群馬県代表の健大高崎は東海大甲府(山梨2位)を8―2で下し、準々決勝進出を決めた。関学附は常総学院(茨城1位)を相手に中盤まで互角の戦いをしたが、2―7で敗れた。21日は準々決勝4試合を行い、健大は同県市原市のゼットエーボールパークの第2試合(午後0時半開始)で浦和学院(埼玉1位)と対戦する。

▽2回戦

健大高崎(群馬1位)
020000042―8
001000100―2
東海大甲府(山梨2位)

 ○…健大高崎が終盤に突き放し快勝した。同点で迎えた八回、嶋本と今井の安打で好機を広げ、大越の2点二塁打と高山の2点本塁打で計4点を奪った。九回には久保田のランニング本塁打などで2点を加えた。
 先発吉田は7回を2失点に抑える好投。継投の久保田、清水はともに1回を被安打1でしのいだ。

 

◎けがの不安一掃 主砲高山が一発 健大高崎


 健大高崎の4番高山遼太郎が豪快な一発を放ち、けがの不安をはねのけた。春の県予選後に左腕の肉離れを発症。関東大会直前まで主力陣とは別メニューで調整を続けた。八回表に見せた渾身(こんしん)の一振りは、右中間スタンドに飛び込む2点本塁打に。右拳を高々と振り上げてダイヤモンドを1周する姿は、主砲の完全復活を印象付けた。

 高山に対する相手投手の警戒心は強く、1、2打席目は四球。不完全燃焼で迎えた3打席目は「無意識に大きいのを狙った」ことで、力んで内野ゴロに倒れた。

 「体が開いてしまっている。いつもと違う」。信頼するチームメート、春原広陽のアドバイスを受け、センター返しを意識。すると4打席目の初球。「左足にためた力を体の回転で腕からバットに伝えた」という打球が鮮やかな弧を描いた。

 本人は「詰まった当たり」と苦笑いを浮かべるが、芯を外してもスタンドに飛んだのは腕にちゃんと力が入った証しだ。「もうけがを言い訳にはできない」


 ▽2回戦

関学附(群馬2位)
000100100―2
10000033×―7
常総学院(茨城1位)

 ○…関学附は1点を追う四回、柴田の右越え二塁打を足場に1点を奪って試合を振り出しに戻すと、七回には敵失の間に1点を加えて逆転に成功した。終盤に再逆転を許すと追いつくことができなかった。
 先発高橋は六回まで1失点の好投だったが、七回に3点を奪われ降板。継投の福田も踏ん張れなかった。

◎変化球に苦戦 勝負強さ課題 関学附


 強豪常総学院を相手に終盤まで互角に渡り合った。次につながる敗戦。羽鳥達郎監督は「先発がよく試合をつくった。だが、まだ力不足。最後まで戦い抜けるチームに仕上げられるかが鍵」とし、夏までにまた一皮むける決意を示した。

 先発は、秋にひじの故障で手術を受け、県予選で復帰したばかりのエース右腕高橋勇人。初回にソロ本塁打を浴びた後も落ち着いていた。「必ず仲間が守ってくれる」。女房役の来須悠人の配球を信じ、コースを突く投球で、二回から六回までゼロを並べた。

 攻撃陣は「どこからでも打てる打線」が強みだが、相手好投手を前にこの日はつながらなかった。低めに集められた変化球に対応できなかった。「本当に情けない」。中里壱成主将は悔しさをにじませ、「チャンスに強い打線づくり」を課題に挙げた。

 関東での初戦突破はかなわなかったが、まだ夏がある。この敗戦が選手たちを成長させる。



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