信じた勝利 大歓声 育英「甲子園もサポート」《高校野球群馬大会決勝》

 「しっかり抑えて逆転を」「今年こそ甲子園に」。前橋育英と健大高崎が第100回全国高校野球選手権記念群馬大会の決勝を戦った25日、前橋市の上毛新聞敷島球場のスタンドを埋めた両校の生徒や保護者らは、最終回まで1点を争った接戦に熱い声援を送った。

 タオルとメガホンで黄色一色に染まった三塁側スタンドでは前橋育英の生徒や保護者らが3年連続の夏の甲子園出場を信じ、試合開始前から声援を送った。

 初回に3点を奪われ、序盤から追い掛ける苦しい展開。スタンド最上段で応援旗を掲げる野球部3年の山野辺凌己さん(17)は「失策が絡んだ失点は珍しい。まだ序盤なので逆転できる」と力を込めた。

 2点を返し、1点差のまま試合は中盤へ。エースの恩田慧吾投手と同じクラスの須田晃輝さん(17)は「教室ではにぎやかなタイプだが、マウンドでは格好よく見える。恩田君の活躍でチームに流れが来ている」と期待した。

 3点差で迎えた八回。石田大夢選手と笹沢大和選手の適時打で、この試合初めて同点に追い付いた。応援団長の2年、市川貴大さん(16)は「最後の回をしっかり抑えて、逆転してほしい」とさらに応援の声を張り上げた。

 試合は最終回、梅沢修二選手の適時打で劇的なサヨナラ勝ちを飾った。逆転の走者となった橋本健汰選手が本塁に滑り込んだ瞬間、スタンドは大歓声に包まれた。生徒らが抱き合って喜び、「おめでとう」「ありがとう」と叫ぶ声が響いた。
 梅沢選手の母、はる子さん(54)は「感動のひと言。甲子園も応援でサポートしたい」と涙ぐんだ。恩田投手の母、千恵子さん(47)は「苦しい時はみんなが助けてくれた。全員野球で勝利を目指してほしい」と夢の舞台での活躍を期待した。

育英Vで号外配布
上毛新聞社

 前橋育英が第100回全国高校野球選手権記念群馬大会で3年連続4度目の優勝を決めたことを受け、上毛新聞社は25日、号外を発行し、前橋市のけやきウォーク前橋やJR高崎駅前などで配布した。
 同店内では買い物客らが号外を受け取り、「おめでとう」「やったね」などと喜んでいた。

 同高2年の北爪はづきさん(16)は「六回表に2点を入れられたときは焦ったが、逆転勝ちしてうれしい」と声を弾ませた。同級生の高橋波音さん(17)も「健大高崎も強くて、最後まで勝負が分からない良い試合だった」と相手校の健闘をたたえた。

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