《秋季関東高校野球群馬県予選》前橋育英が5度目の優勝決める
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前橋育英―桐生第一 3回表育英2死一、二塁、中村が武藤をかえす先制の右前打を放つ=桐生
前橋育英―桐生第一 9回裏桐一2死一、三塁、代打の広瀬が石原と中島をかえす適時三塁打を放つ=桐生
 

 高校野球の第71回秋季関東地区大会群馬県予選は2日、桐生球場で決勝を行い、前橋育英が5―2で桐生第一を破り、2年ぶり5度目の優勝を決めた。来春の選抜出場校選考の重要な資料となる関東大会は20日に山梨県で開幕し、両校が群馬代表として出場する。組み合わせ抽選会は11日に行われる。

  ▽決勝(桐生球場)
 前橋育英
  003 000 011―5
  000 000 002―2
 桐生第一


 ○…前橋育英が好機を確実に生かして逃げ切った。三回に中村、剣持の連続適時打で3点先取。八回は森脇の犠飛、九回は丸山が押し出しの四球を選びリードを広げた。武藤、阿部、梶塚とタイプの異なる3投手の継投で反撃をしのいだ。

 桐生第一は八回までに3併殺を喫し、流れを引き込めなかった。九回に石原、代打中島の連打で好機をつくり、代打広瀬の適時三塁打で2点を返したが及ばなかった。

◎巧みな試合運びで追撃振り切る…前橋育英

 前橋育英が巧みな試合運びで粘る桐生第一を振り切り、秋の頂点に立った。新チームが始動して約1カ月半ながら、攻撃、守備ともに試合の勝負どころを理解している「強いチーム」の風格が漂った。

 先取点は2死無走者から。連続四死球で一、二塁とし、打席には2番中村太陽。カウント2―2からのチェンジアップを右前へ落とした。続く3番剣持京右は準決勝で無安打。「前の試合はみんなに助けられた。今度は自分が打つ」と右前へ2点適時打を放った。中学生硬式野球の前橋リトルシニア時代の球友、本木康介から放った一打に「いつも以上にうれしかった」と笑顔をみせた。

 持ち味の攻撃的守備も随所に発揮。3併殺を奪った連係も光ったが、七回、先頭打者のライナーを遊撃中村がジャンプ一番好捕。この回から主戦梶塚彪雅を投入し、逃げ切りを図っただけに大きいプレ―だった。中村は「守備からリズムをつくることを意識した。無失策で投手をもり立てられた」と振り返った。

 試合後のミーティングで荒井直樹監督は「やるべきことをしっかりやる。一球一球を大事に練習していこう」と関東大会までの期間でさらなる「凡事徹底」を課した。話を聞く育英ナインのまなざしは、すでに次の戦いを見据えていた。(吉野友淳)

◎桐生第一 収穫 捕手好リードで二枚看板力投

 今泉壮介新監督を迎えて秋季大会に臨んだ桐生第一は、県大会の締めくくりで二枚看板が力投した。大会を通じて大きな収穫もあった。捕手の久保田駿斗が好リードに加え、本木康介、杉山直杜なおと両投手の特徴を熟知して完璧な女房役に徹した。

 三回表、先発本木は2死を奪ったが、久保田はタイムを取り本木の元へ。「ボールが先行している。ここで四球を出したら絶対に流れを奪われる」と一喝した。久保田の悪い予感通り、四球から2失点した。

 九回表、1死満塁のピンチ。だが久保田は継投した杉山の気持ちが前面に出ているのを感じた。「開き直って投げていくしかない」と言葉をかけた。力みから押し出し四球、失点したが「投手の投げたい球を考えて、投手中心に配球していく」と関東大会も投手ファーストを貫くつもりだ。

 ナインに監督交代の戸惑いがなかったわけではない。ただ、最終回に代打で2点適時打を放った1年生の広瀬智也が「新監督さんを優勝させたかった」とつぶやいたように、より一層強くなった結束力がナインを関東大会へ導いたのも確かだ。(飯島礼)

 ※詳しい勝ち上がり表はこちら

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