《飛べペガサス 主力選手に聞く 上》構え変え打撃開眼 速水隆成
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続けてきた構えの変更が打率上昇につながり「これが絶対正しいと思い込まないこと」と話す速水

 野球の独立リーグ、ルートインBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスは10日の中地区開幕に向け、終盤のオープン戦に臨んでいる。昨季は新型コロナウイルス感染症の拡大で3地区に再編、対戦も地区内に限定される異例のシーズンとなり、2019年まで4年間続いたプレーオフ進出を逃した。チームを支える本県出身の主力3選手に3年ぶりの独立リーグ日本一を狙う意気込みを聞いた。

 桐生第一高卒業後、ペガサスで主力として5年間活躍してきた速水隆成捕手。昨季は打率3割9分3厘で初の首位打者のタイトルを獲得。さらに13本塁打、47打点と好成績が評価され、シーズンMVPに輝き、リーグを代表する強打者となった。

―昨季はプレーオフ進出を逃す苦しさを味わった。
 それまでの4年間はNPB(日本野球機構)を経験した選手に囲まれ、試合でミスしてもカバーしてもらえた。昨季は一転し、一人一人がしっかり仕事をこなす必要があり、どうしたら勝てるか考えさせられた。大きく負け越した信濃は、まとまりのあるチーム。学ぶべき点が数多くあった。得点するために状況をよく考えて打席に立っている。

―8月から月間4割台の打率が続いた。
 牧野(塁)監督から「振りすぎ。軽く振れば飛ぶ」と指摘され、担いでいたバットを顔の前に出して立てることで、力まずスムーズに振れるようになった。疑わなかった構えを変えたことがよかった。

―首位打者、MVPを獲得して改めて思うことは。
 うれしかったけれど、自分はホームラン打者。本塁打王を取りたかった。最終戦でトップにあと1本と迫っただけに、それまで10試合で打てなかったのが悔しい。

―NPBドラフト会議で指名を逃した。
 まだまだ足りない部分はある。特に捕手としての能力全般の評価が低かったと思う。その点では昨季の一塁手の経験が生きる。打者の癖など冷静に俯瞰(ふかん)することができ、配球のヒントを得た。

―6年目を迎える意気込みは。
 バット速度を上げるために必要なスイングで動く体をしっかりと止める下半身を得ようと、オフの間は徹底的に尻の筋力アップに努めた。試合で勝利してファンを楽しませたい。完敗だった信濃には借りを返す。再びタイトルを取れれば、その先にNPBがある。(聞き手・田中憲一)

 はやみず・たかなり 1997年7月生まれ。188センチ、102キロ。右投げ右打ち。高崎並榎中―桐生第一高出身。昨季は打率3割9分3厘、75安打で首位打者と最多安打。本塁打13本は2位。

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