スローガンは「躍動」 ザスパ新加入21選手が前橋で会見
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新スローガンを掲げる布監督(後列中央左)とともに今季の活躍を誓う新加入選手=前橋市内
ザスパクサツ群馬に新加入した前橋育英高出身のGK吉田

 サッカーJ3ザスパクサツ群馬は16日、前橋市内で新加入選手の発表会見を行った。「躍動」を新たなチームスローガンとし、クラブは目標を「J3優勝、J2昇格」と掲げた。クラブの奈良知彦社長と布啓一郎監督、過去最多となる新加入の21選手が出席し、新シーズンに向けて決意を語った。

◎きょう前橋で初の全体練習

 「J3で優勝してJ2に行きたい」。奈良社長は冒頭、力強く宣言した。新スローガンについて「一人一人の選手が練習、試合で常に前向きにプレーし、感動を与えられるチームを目指す」と述べた。

 2年目の指揮を執る布監督は「攻守にわたってハードワークする方針は変わらない。トータルフットボールを具現化できるメンバーに集まってもらった」とした。守備面のコンセプトを全員で継続するとした上で「後ろの選手でもチャンスがあれば前へ追い越していくような、躍動するサッカーがしたい」と述べた。

 新加入選手はGK3人、DF8人、MF5人、FW5人で平均年齢24.2歳。29人が退団し、大幅に選手が入れ替わった。

 群馬県関係ではJ1鹿島から移籍したMF田中稔也(沼田市出身)、新人で前橋育英高出身のDF岡村大八(立正大)とGK吉田舜(法大)、桐生第一高出身のDF鈴木順也(立正大)の4選手が加入した。

 チームは17日にコーエィ前橋フットボールセンターで今季の全体練習をスタートさせる。今季は長崎県島原市でのキャンプは行わず、2月中に県外で宿泊を伴う対外試合を行う予定。3月10日のリーグ開幕戦(対秋田)に向けて連係を深める。

◎「敷島 湧かせたい」…GKの吉田舜(前橋育英高出身)

 サッカーJ3ザスパクサツ群馬に、2014年度の全国高校選手権で前橋育英高の準優勝に貢献したGK吉田舜(法大)が加入した。16日の新加入選手発表会見に臨み、プロキャリアをスタートさせた。高校サッカーファンを盛り上げた精度の高いパントキックが武器で「今度は敷島を湧かせたい」と目を輝かせた。

 4年前の高校選手権決勝、星稜(石川)戦ではパントキックを蹴るたびにスタジアムから歓声が上がり、同点ゴールのきっかけにもなった。法大4年生で迎えた昨年12月の全日本大学選手権では最優秀GKとして42年ぶりの優勝に貢献した。出身は埼玉県。他クラブからのオファーもあったが、ザスパのスタッフが「長く自分を気にかけてくれたこと」や、群馬との縁を感じたことで加入を決めた。

 新加入のDF岡村大八(立正大)とは前橋育英高の同期。FW高沢優也(流通経大)とは日本高校選抜でともにプレーし、国際ユース大会に出場した。「プロは厳しい世界だと思うが、心強い。悩んだときにはチームメートに頼りたい」と22歳らしい素顔をみせる。

 恩師の前橋育英高・山田耕介監督からは「おめでとう」と祝福され、大きなうれしさを覚えたという。「群馬は第二の古里。高校時代から自分を見てくれている人も多いと思う。そういう人にも笑顔になってほしい」。自身のセービング、そしてパントキックで敷島を湧かせるつもりだ。

 よしだ・しゅん 1996年11月生まれ。クマガヤSC(埼玉)―前橋育英高―法大。17年にJ3相模原の特別指定選手。185センチ、75キロ。

◎引退の小林竜樹はアカデミーのスタッフに

 J3ザスパクサツ群馬は16日、現役を引退したMF小林竜樹(前橋育英高出身)がザスパのアカデミースタッフに就任すると発表した。

 小林は33歳で2009年から昨年まで通算9季(10年を除く)ザスパでプレー。「経験を若い子たちに伝え、少しでも子どもの役に立ちたい」とコメントした。

 契約満了に伴い退団するDF市川恵多(前橋商高出身)の移籍先は関西社会人1部リーグのFCティアモ枚方(大阪府)に決まった。

《解説》得点力不足 打開へ補強

 今季のザスパクサツ群馬はJ3屈指の攻撃陣が加入し、昨季の課題だった得点力不足打開へ期待が持てる布陣となった。チームのベースとして築き上げてきた堅守に加え、スピード感あふれる鋭いカウンターからも攻撃を狙う。

 FW陣では、3人で昨季J3計20ゴールをマークした青木翔大(沼津)加藤潤也(鳥取)辻正男(YS横浜)のアタッカートリオの加入が大きなポイントだろう。世代別日本代表経験を持つFW中村駿太(山形)、J1鹿島から移籍したMF田中稔也(沼田市出身)ら豊富な攻撃陣をそろえた。

 中盤の二枚看板だったボランチMF風間宏希、MF碓井鉄平の退団は痛手だが、MFの佐藤祥(水戸)窪田良(甲府)姫野宥弥(大分)らが加入。中盤の新たな「要」としての実力は十分だ。レギュラーを確約された選手はなく、全てのポジションでし烈な競争が始まる。(稲村勇輝)

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