ザスパ上位対決も惜敗 北九州に0-1 4位熊本と勝ち点並ぶ
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ザスパクサツ群馬―北九州 後半、ゴール前に供給されたボールに食らいつくザスパのMF佐藤(6)=正田醤油スタジアム群馬
ザスパクサツ群馬―北九州 試合終了間際、ゴール前での好機で得点できず、苦しい表情を見せるザスパのMF田村(手前)ら=正田醤油スタジアム群馬
特設ブースの前で、観客に手を振る南スーダンの選手ら

 サッカー明治安田J3は17日、前橋市の正田醤油スタジアム群馬などで第31節を行い、ザスパクサツ群馬(前節3位)は北九州(同1位)と対戦、失点を取り返せずに0―1で敗れた。通算成績は15勝7敗9分けで勝ち点54。順位は3位のままで、4位熊本に勝ち点で並ばれた。次節は24日午後3時から、大阪府のパナソニックスタジアム吹田でG大阪U―23と対戦する。

 ▽第31節(2)正田醤油スタジアム群馬(北九州2勝)
北九州18勝8分け5敗 (62) 1(1―0)0 ザスパ15勝9分け7敗 (54)
                (0―0)
▽得点者【北】高橋大(7)
▽観衆 4839人


 ○…ザスパは前半、相手に試合を支配されるも、FW加藤を軸に攻撃を組み立てゴールに迫った。36分、中盤で球を奪われると、ミドルシュートを被弾して失点した。

 後半も攻撃の歯車がかみ合わずに苦戦。高さのある選手を前線に集めてパワープレーに出たが、追い付けなかった。

◎攻守ちぐはぐ 重圧から受け身に
 重圧に勝てなかった。同日の試合で2位藤枝が敗れ、ザスパは勝てば一気にJ3優勝・J2昇格が現実味を帯びる好機。だが、攻守に狙いが見えないまま、試合終了の笛を迎えた。「藤枝が負けたことが影響してしまった」。MF佐藤祥はぽつりとつぶやいた。

 北九州は球際で強く、運動量も豊富に攻め込んできた。勝たなくてはいけないザスパの方が受け身となり、「攻守にちぐはぐだった」とDF渡辺広大。中盤でミスから球を奪われると、素早く前線へ運ばれ、警戒していたMF高橋大悟に得点を許した。

 試合終盤は高さのあるDF3人を前線へ送り、捨て身の攻撃を仕掛けた。だが、「相手の圧もあったし、良い球を前線に入れられなかった」(渡辺)。空中戦に勝っても受ける選手がいない。効果的な攻撃はできなかった。FW陣の負傷による選手不足を露呈した。

 残り3試合。「まだ終わってない。前を向いて」。観客席の叫びが選手の背中に向けられた。選手もサポーターも、暗闇の先に見える光を信じるしかない。(落合琢磨)

◎4839人が熱い声援 サポーター「残り全勝を」
 ○…ザスパ―北九州戦のスタンドには4839人のサポーターが詰めかけ、熱い声援を送った。ザスパは前半36分に失点。今季のホーム戦を全て観戦している前橋敷島小4年の浜村透真君(10)は「FWの岡田翔平選手に点を取ってほしい」、同市下細井町の会社員、篠原秀和さん(26)は「サポーターの思いを乗せて、必ず逆転して」と反撃を期待した。

 そのままスコアは動かず試合終了。前橋市に住む兄の影響でザスパサポーターになった東京都八王子市の会社員、白石匡さん(44)は「まだ(J2昇格の)望みが消えたわけではない。残り3試合全部勝って、昇格してほしい」と語った。

◎前橋のザスパ戦に南スーダン選手訪問 「市民の愛情 うれしい」
 2020年東京五輪・パラリンピックに向け前橋市で長期事前キャンプを行っている南スーダンの陸上選手4人とコーチが17日、サッカー明治安田J3のザスパクサツ群馬のホーム戦が行われた正田醤油スタジアム群馬を訪れ、来日後初めて市民と交流した。

 会場には南スーダンの歴史を紹介するブースが設けられたほか、試合開始前にはキックインセレモニーを行い、会場を沸かせた。J3第31節のザスパクサツ群馬―ギラヴァンツ北九州戦を観戦した。

 五輪男子1500メートルに出場予定のグエム・アブラハム選手(20)は「サッカーの試合をスタジアムで見るのは初めて。前橋はとてもいい場所で、永遠にいたいくらい。前橋市民から愛情を感じることができてうれしい」と語った。

 同国は2011年に独立したが、内戦で疲弊し国内の練習環境が整っていないため、同市が約9カ月にわたる長期のキャンプを受け入れ、支援している。選手団は18日から練習を始める予定という。

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