ザスパ 昇格に王手 ホーム最終戦で勝利 8日にアウェー福島と
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ザスパクサツ群馬―いわてグルージャ盛岡 後半41分、ザスパのFW高沢が頭で押し込み決勝ゴールを決める
いわてグルージャ盛岡を破り、2位に浮上し握手するザスパクサツ群馬イレブン=正田醤油スタジアム群馬
サポーターにJ2昇格を誓う布監督

 ザスパ、昇格王手―。サッカー明治安田J3のザスパクサツ群馬(前節3位)は1日、前橋市の正田醤油スタジアム群馬で、ホーム最終戦となる第33節岩手(同18位)戦を行い、試合終了間際に得点し、1―0で勝利した。2位藤枝が敗れたため、勝ち点60で並び、得失点差でJ2昇格圏の2位に浮上した。今季最多となる5881人が来場し、選手へ熱い声援を送った。

◎後半41分 高沢の値千金ゴール
 試合は前半からザスパペースで進み、MF飯野七聖が惜しいシュートを放つなど、相手ゴールに迫った。両者共に無得点のまま迎えた後半41分、MF佐藤祥の放ったシュートがクロスバーを直撃し、跳ね返った球を途中出場のFW高沢優也が頭で押し込んで先制した。その後は岩手の猛攻をGK吉田舜のセーブなどでしのいだ。

 布啓一郎監督は試合後、「多くのサポーターが選手を後押ししてくれた。選手全員がハードワークした結果がゴールにつながった」と話した。

 ザスパは8日午後1時から、福島市のとうほう・みんなのスタジアムでJ2昇格を懸け、今季最終戦の福島(11位)と対戦する。

▽第33節(2)正田醤油スタジアム群馬(ザスパ1勝1分け)
ザスパ 17勝9分け7敗(60) 1(0―0)0 岩手 7勝4分け22敗(25)
(1―0)
▽得点者【ザ】高沢(16)
▽観衆 5881人


 ザスパが勝負強さを見せた。前半は前線から積極的にプレスを仕掛け、相手に自由なプレーを許さなかった。MF飯野がGK正面のシュートを放つなど、積極性を見せた。

 後半は攻撃的な選手を続々と投入。1点を狙った。41分にMF佐藤の放ったミドルシュートがクロスバーに当たって跳ね返り、途中出場のFW高沢が頭でねじ込んだ。

◎執念の復帰 実る…高沢
 薄暮のスタジアムが昇格への希望に満たされた。濃紺のジャージーに身を包んだザスパが試合終了間際につかんだ執念の1点。勝ち点3差で追っていた2位藤枝が敗れたことで勝ち点が並び、得失点差で昇格圏へ返り咲いた。昇格への思いが得点を引き寄せた。

 エースの復活弾がチームを救った。FW高沢優也は後半10分に途中投入されると、迫力を持って相手ペナルティーエリアに進入。同41分にはMF佐藤祥のシュートのこぼれ球に反応。足の止まった相手選手を置き去りにし、得意の頭でたたき込んだ。

 高沢は10月5日の藤枝戦で足を痛めて離脱。当時の得点王を欠き、チームも失速した。力になれないもどかしさの中、来たるべき日に備えてリハビリを続け、前節で途中出場した。「けがから復帰して、自分のゴールで勝てるのは最高」と自賛した。

 チームには追い風となる“勘違い”もあった。同時刻に行われた藤枝の試合は前半を終えて、藤枝が0―3で折り返し。布啓一郎監督は試合中の選手に状況を伝えなかったが、後半、スコアレスの中で投入したMF田中稔也には伝え、「落ち着いて点を取りに行け」と指示したという。

 ただ、田中はなぜか「藤枝が勝っている」と受け取っていた。投入後、ピッチの仲間たちを「勝たないとまずい」とせかした。藤枝の勝敗を問わず自チームの勝利を求められる局面だったため、混乱とはならなかったが、田中の勘違いがよりゴールへ向かわせた。

 得失点差で藤枝をリードしているものの、最終戦の結果次第で順位は入れ替わる。「まだ何も決まってないし、逆に自分たちでチャンスをつかめる状態は難しいと思う。良い準備をしたい」とゲーム主将のDF渡辺広大。念願の2部復帰へ、大きく近づいた。(落合琢磨)

◎サポーターに「必ずJ2へ」 ホーム最終戦で監督らあいさつ
 ザスパクサツ群馬の今季ホーム最終戦となった岩手戦の試合後にセレモニーが行われ、チームを運営する草津温泉フットボールクラブの奈良知彦社長、布啓一郎監督、窪田良主将の3人がサポーターへあいさつした。

 奈良社長は今季、ホーム戦で11勝を挙げたことに触れ、「いかにホームのサポーターの力が大きかったか。あと1試合、みんなで一つになって頑張りましょう」と感謝した。

 8日の最終戦に向けて布監督は「1年の集大成として最高の準備をして勝ち点3を取りたい」、窪田主将は「苦しい時間もあったが、サポーターはいつも僕たちを信じて戦ってくれた。最後に勝って必ずJ2に行きましょう」と呼び掛けた。

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