「昇格携われ誇り」 ザスパ布監督が退任
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J2昇格を決めた8日の福島戦後、サポーターにあいさつする布氏
ザスパの監督退任が決まり、取材に応じる布氏=草津温泉フットボールクラブ前橋事務所

 サッカー明治安田J3のザスパクサツ群馬は11日、2018、19年の2季にわたって監督を務め、J2復帰を果たした布啓一郎氏(58)の退任を発表した。布氏はJ2に降格した松本の監督に就任する見込みで、近日中に発表される。

◎J2松本指揮へ 後任は近日発表
 布氏は高校サッカーの名門、市船橋高(千葉)を計8度の全国優勝に導いた名将。日本サッカー協会に移籍後は年代別代表監督を歴任し、2015年からJ2岡山でトップコーチを務めた。

 ザスパは17年にJ2最下位に終わり、J3降格が決まった。布氏が監督就任1年目の18年は5位だったが、若手中心の編成となった2年目の今季は2位となり、3年ぶりのJ2復帰を達成した。

 布氏は11日、チームを運営する草津温泉フットボールクラブの前橋事務所で取材に応じ、「力の結集が昇格を成し遂げた。私が感謝したい。どこのチームよりも大きな声で支えてくれたサポーターのパワーはザスパの宝。クラブに携われたことを誇りに思う」と話した。

 同クラブの奈良知彦社長は今季終了後に強く慰留したとし、「クラブが最悪な時に引き受けてくれた。安定したチームづくりと思い切った勝負を仕掛けてくれた」と感謝した。後任監督については「J1、J2の監督経験がある人がターゲット。近日中にも発表したい」と述べた。

◎緊迫感の中で進歩 退任の布氏一問一答
 ザスパクサツ群馬の監督退任が決まった布啓一郎氏との主なやりとりは次の通り。

 ―退任を決めた理由は。
 まずJ2に戻すというミッションがクリアできてほっとしたところがある。私自身の考えだが、前年度と同じは後退だと思っている。また新しいチャレンジをするところに来たのかなと感じた。

 後は練習場(クラブハウスのある市営コーエィ前橋フットボールセンター)の問題。ルール通りに使用していたが、前触れなく突然、芝生を使わせてもらえなくなるなど、選手や強化部へストレスを与えていた。この問題はこれから来る監督や選手のために、何か手を打たないといけない。

 ―ザスパはけが人も多い試練の年だった。
 去年はけがや累積警告で終盤に選手を欠いて失速した。開幕戦では福島に負けたり、沼津にも勝てなかったりしたが、今季はその宿題を片付けることができた。最後は3連勝で終え、攻守にハードワークすることを全員がやってくれた。プレスで前線から球を奪うことができた。

 ―プロチームの監督として最初の2年だった。
 機会を与えてくれたザスパに感謝したい。アマチュアと違って重圧は大きかった。ただ、やっているフットボールはアマとプロで変わりはない。土台となる技術や戦術をどう高めるかだと思う。「この目標なら達成できそうだ」という目標を立ててあげることがわれわれの仕事。

 ―選手の成長をどう見ていたか。
 大卒の高沢優也、吉田舜、飯野七聖、他クラブで出場機会のなかった姫野宥弥といった選手の「試合に出たい」というエネルギーについて議論し、練習にはない緊迫感を試合で味わい、それを続けていく。その中で全員が進歩していったことがうれしかった。

 ―来季、ザスパの編成はどう進めた方がいいか。
 まずはJ2で戦える選手の確保。地味だけど確実に仕事のできる選手を集めることが最初のステップ。J2で安定できれば、「選手もあのチームでやりたい」と思うはず。来季、しっかりつくることができればチームは変わっていくと思う。

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