新生ザスパが始動 スローガン「上昇喜流」で県民に活力を
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今季の活躍を誓う奥野新監督(前列右から4人目)と新加入選手=前橋市内
会見で抱負を述べるザスパの奥野監督
今季初練習に汗を流すザスパのFW大前

 サッカー明治安田J2のザスパクサツ群馬は13日、前橋市内で新加入選手・スタッフの発表会見を行った。クラブは「勝ち点50、16位以上」を目標に設定。OBの奥野僚右氏を新監督に迎え、新たな船出となる。

 奥野監督は冒頭「今からわくわくでいっぱい。このクラブにまた携われて感謝する。県民の皆さんに活力を提供したい」と意気込んだ。チームのスタイルは今後、開幕までに選手の状況を見極めて判断する。

 新加入は15人。清水、大宮などで活躍し、2018年にJ2得点王を獲得したFW大前元紀をはじめ、J1・J2での経験豊富な選手が加わった。獲得に尽力した新任の松本大樹強化本部長は「組織的に守りながら、いろいろなバリエーションで得点できる。しっかりしたサッカーができるよう、奥野監督と選考した」と胸を張った。

 J2が22チームになった12年以降、最高成績は17位(12、16年)、勝ち点の最高は49(14年)。これらを上回ることを目標に定めた。昇格の勢いを今季につなげようと、スローガンは「上昇喜流」に決定。来月23日の開幕(新潟戦・正田醤油スタジアム群馬)へ向け、チームが動きだす。

◎「より機能的で躍動感あるプレーを」奥野新監督一問一答
 会見での奥野僚右新監督の主な発言は次の通り。

 ―今季のチームコンセプトは。
 攻守にアクションを起こし、球を中心としたサッカーの原点に立ったプレーをしたい。その中で、昨季の「堅守速攻」も継続する。一定の戦い方に固執するのではなく、より機能的で躍動感あるプレーを表現したい。新しいチームで輪郭はおぼろげだが、開幕に向けて具体的に変わっていく。

 ―オファーを引き受けた理由は。
 もう一度、群馬で指揮を執りたいという気持ちは心にずっとあった。もう一つはタイミング。指導を始めた頃、笛を買ったが、ある日なくしてしまった。「指導者は向いてないのか」とも思ったが、それが昨年末、数年ぶりに見つかり、「これで指導に戻れる」と感じた。全てのタイミングが一致した。

 ―サポーターへメッセージを。
 一緒に感情を共有してほしい。群馬特有のサポーターとの関係を構築したい。スタジアムはコンサート会場でありたいと思っている。選手のことを好きな人が集まり、そこにハーモニーが生まれる。一緒に力を合わせ、「群馬ってこんなに元気なんだ」というスタジアムをつくり上げたい。

◎J1通算50得点 FW大前「上を目指す」
 J2復帰のシーズンを戦うザスパクサツ群馬に頼もしい選手がやってきた。清水や大宮、ドイツ・デュッセルドルフでもプレーしたFW大前元紀は「率直に楽しみで、不安はない。良い方向にしかいかない」と今季の躍進を断言した。

 167センチと小柄ながらゴール前での嗅覚に優れ、J1通算188試合50得点のストライカー。前所属の大宮でともに過ごした松本大樹強化本部長から誘いを受け、「J3から上がり、上位を目指していく力になりたい」と加入を決めた。

 背番号50はデュッセルドルフから清水へ復帰した2013年と同じ。新たなスタートに向け、「まずはJ2残留がチームの目標だが、やるからには上を目指さないと、その目標にも届かない。一つでも上を目指したいし、そのためにチームへ来た」と自負をのぞかせた。

◎「監督を男にできるように」小島GKコーチ
 ザスパの新GKコーチとして、クラブOBで元日本代表の小島伸幸氏が帰ってきた。選手兼コーチとしてクラブ草創期を支えたレジェンドは、盟友である奥野僚右監督の頼みに一肌脱ぐ覚悟。「奥野監督を男にできるように」と熱く語った。

 12月中旬に奥野監督からオファーの電話を受け、関係機関との調整を経て1週間以内に快諾。日大のコーチや解説者の仕事があったため「奥野じゃなかったら来てなかったかも」。2002年のクラブ創設時からプレーしたザスパには思い入れがあり、「(現役引退前に)自分を拾ってもらった恩がある。いい形で返したい」とした。

 13日の練習初日は、早速GK陣とコミュニケーションをとった。「GKは引き分けを勝ちに、負けを引き分けにできる重要なポジション。勝ち点を10プラスできる選手をつくる」と意気込んだ。

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