「世界のザスパに」 来年2月就任 新社長の森統則氏が会見で抱負
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ザスパのユニホームを手にポーズを取る奈良社長(左)と森氏
記者会見であいさつするザスパ新社長の森氏

 サッカーJ2のザスパクサツ群馬を運営するザスパ(前橋市)は23日、前橋市内で臨時株主総会と取締役会を開き、サポーター製造販売のD&M(東京都中央区)社長の森統則むねのり氏(51)を新社長に選任した。就任は来年2月1日付。現社長の奈良知彦氏(66)は1月31日付で退任する。

◎奈良社長の築いた礎に「社を」
 森氏は東京都出身。三井物産やサッカーアパレルブランドの営業職などを経て、2007年に菓子企画製造のショウエイを設立。18年には美容ヘルスケア事業などを手掛けるRIZAPグループに入り、19年から経営再建を図るD&Mの社長を務めている。

 森氏はショウエイ時代、東京Vのスポンサーを経験。「サッカーとビジネスの経験をザスパで生かしたい。奈良さんが築いた礎に、やしろをしっかり建てたい」と抱負を語った。

 当面の目標として「J2定着」「安定した経営」「地元選手育成」などを掲げた。その先にJ1昇格があるとし、「夢物語かもしれないが、10年以内にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場し、“世界のザスパ”を目指す」と宣言した。

 早大のア式蹴球部(サッカー部)までプレーを続けた。2学年下には同い年のザスパ・奥野僚右監督がおり、DFラインでコンビを組んだこともあるという。同期には京都で新監督となる曺貴裁氏がいる。

 J3初年度の18年に就任した奈良氏は退任理由について、「J2に戻すことが最大の目的だった。期限は3年以内と決めていた」とした。今年2月に一度退任を決めたが、コロナ禍もあり断念。サッカーと経営の両面に理解がある人を中心に、経営陣が人選を進めた。森氏について「経営者として、サッカー人として実績がある。まさに適任」と話した。

◎ザスパのバイタリティに「感銘」…森新社長に聞く
 ザスパの新社長に就任する森統則氏の会見での主な発言は次の通り。

―社長就任の打診があった時の心境は。
 サッカー界に携わろうとは思っていなかった。ただ、残りの人生を考えると、サッカーや事業再生、成長戦略という、これまで培った得意分野を生かせる、本当にありがたい話だと感じた。

―個人的に重視したい点は。
 選手育成には力を入れないといけない。群馬の皆さんにもっと親近感を持ってもらうためには、群馬出身の選手が3、4人、ピッチを走り回っていて、それを親類や友人らが見に来るということが大事。

―ザスパの印象は。
 J2のクラブ規模と比べ、ザスパが小さいことは現実。ただ、数試合を観戦したが、J2トップクラスの規模のチームに対し、強化費も少ないザスパが勝っていく。そのバイタリティに感銘した。一致団結し、みんなでチームを勝たせようという、私の好きな「やってみないと分からない。やったことしか残らない」という言葉に近い雰囲気を感じた。サポーターとスタッフの空気感がつながればと思っている。

―これまでザスパの社長は地元関係者が多く担ってきた。難しさは。
 それが一番の課題。自分自身の環境を変えることはできない。あいさつ回りをして、一日でも早く、群馬に馴染んでいく。

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