ザスパ 消沈 藤枝に破れJ2昇格絶望的に
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藤枝―群馬 試合終了の笛が鳴り、意気消沈する選手=静岡県・藤枝総合運動公園サッカー場

 【静岡=稲村勇輝】サッカー明治安田J3第33節でザスパクサツ群馬は24日、静岡県藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で藤枝MYFCと対戦、0―1で敗れた。15勝10敗6分けで勝ち点は51、順位は3位のまま。ザスパがJ2に昇格するには、2位鹿児島が残り2戦に敗れ、5位沼津も最終戦に勝利せず、ザスパは2日のYS横浜戦に勝って現時点で9点ある鹿児島との得失点差を逆転する必要があり、非常に厳しくなった。

 ▽第33節(2)藤枝サ(1勝1敗)

 藤枝 10勝4分け17敗(34) 1(1―0)0 ザスパ 15勝6分け10敗(51)
               (0―0)
 ▽得点者【藤】大迫(2)
 ▽観衆 1604人


 〇…ザスパは失意の敗戦。前半、DFラインの裏に抜け出したFW高橋が2度決定機をつくり、シュートを放つも決めきれない。藤枝は40分、コーナーキックをMF大迫がペナルティーエリア中央でボレーシュートし、先制点を挙げた。ザスパは後半、DF小柳を前線に上げ、FW山崎、FW大久保を投入して猛攻を仕掛けるが得点を奪えなかった。

 布啓一郎監督の話 勝たなくてはいけないゲームを落としてしまった。ボールは動かせたもののDFラインの背後を狙えず、結果的にアタッキングサードでの攻撃回数が増えなかった。群馬から多くのサポーターが来てくれた中でとても申し訳ない。

◎勝負どころで弱さ

 J2昇格の可能性がほぼ消滅してしまう痛い敗戦。最後の猛攻も実らず、選手は試合終了の笛を聞きピッチに崩れた。涙を流すサポーターもいた。大事な試合で勝ちきれない、今季を象徴するゲームだった。

 勝てば昇格圏入りだった沼津や琉球戦をはじめ、盛岡、鳥取戦など、勝負どころで勝てない「弱さ」があった。MF風間宏希は「そういう部分が今日の試合でも出てしまった」と述べた。

 前半終了間際、またもコーナーキックから失点。鳥取に2失点した経験から、ニアサイドに選手を2人置いて守備を固めたが、手薄のペナルティーエリア中央からボレーを決められた。相手監督のプラン通りだった。

 攻撃では効果的に相手を崩せず、チャンスは少なかった。前半2度あった決定機。FW高橋駿太は「自分が仕留めきれず、(相手との)差が出た。なんとしても勝たなければいけなかった」と自らを責めた。GK松原修平は「何も考えられない。気持ちを整理できない」と、敗戦を受け止められずにいた。

 大勢のサポーターが逆転勝利を願って声援を送ったが、かなわなかった。クラブの奈良知彦社長は試合後、涙を浮かべてサポーターに頭を下げた。「勝利を届けられず申し訳ない」

 J2昇格は非常に厳しくなった。DF船津徹也は悔しさをにじませつつも「ザスパクサツ群馬がこれで終わるわけではない」と、主将らしく懸命に前を向いた。最後のホーム戦、輝きを見せてほしい。(稲村勇輝)

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