《Bリーグ2部》サンダーズが東地区優勝 2年ぶり2度目
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B2東地区優勝を決め、喜ぶ群馬クレインサンダーズの選手=ヤマト市民体育館前橋
選手に大声援を送るブースター=ヤマト市民体育館前橋
B2東地区優勝を決め、喜ぶ群馬クレインサンダーズ=ヤマト市民体育館前橋

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)は13日、各地で第31節を行った。東地区の優勝マジックナンバーを「1」としていた群馬クレインサンダーズは、ヤマト市民体育館前橋に地区2位の仙台を迎えたホーム戦を80―64で制し、2年ぶり2度目の地区優勝を決めた。

群馬 42勝15敗 80(15―26)64 仙台 37勝20敗
       (21―8)
       (22―20)
       (22―10)

(群馬はプレーオフ進出)

 今季最多2011人の観客が大声援で優勝を後押しした。試合後、佐藤文哉主将は「うまくいかないこともあったが、チームが徐々に一つになった」と今季の手応えを口にし、平岡富士貴ヘッドコーチは「たくさんのブースター(ファン)のおかげでホームゲームで優勝できた」と感謝した。

 サンダーズはB2王座を懸け、今月末に開幕するプレーオフに進む。

◎粘り強く立て直す 守備意識高め結束

 13日に行われたBリーグ2部の群馬クレインサンダーズ―仙台戦。群馬が11連勝中の仙台を下し、通算42勝15敗でホームでは初となる地区優勝を決めた。試合後は優勝セレモニーが行われ、ブースター(ファン)と喜びを分かち合った。

 群馬は来季のB1ライセンスを持っていないため、プレーオフで勝っても昇格できない。だが、B2の年間初優勝を懸けてプレーオフを戦う。レギュラーシーズンは残り3試合。14日はヤマト市民体育館前橋で仙台と再戦する。

 勝利を告げるブザーが鳴ると、選手は笑顔で抱き合い、手を合わせ、喜びを爆発させた。大勢のブースターが大歓声で祝福する。立ち上がりはミスも目立った群馬だが、粘り強く立て直し、この瞬間を迎えた。

 第1クオーターは守備の甘さもあって失点を重ね、15―26。第2クオーターは主力のトーマス・ケネディのファウルがかさんでベンチへ下がった。

 だからこそ結束が強まった。1対1では相手外国人選手に中を崩されると判断し、組織的なゾーン守備に切り替えた。ベテラン根東裕隆をはじめ、個々が体を張って守備の意識の高まりを感じさせた。ゴール下のアブドゥーラ・クウソーは「声を出し合いながらチームとしていい守備ができた」と喜んだ。

 外から打たせてリバウンドを拾い、攻勢へ転じた。36―34と盛り返し、後半も加速。司令塔の小淵雅は「ボールをただ回すより空いた選手をしっかり見つけた」と振り返る。アシスト数は小淵の9本を含めて22本。攻撃も一丸だった。

 昇格はできないが、全員が前を向いている。「残りの試合もチーム全員で」。ブザーの余韻が残る中、小淵は笑った。

◎「今度こそ」リーグ制覇に向けスタンド沸く

 「やった優勝だ」「今度こそリーグ制覇を」。バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の群馬クレインサンダーズが仙台を下して地区優勝を決めた13日、前橋市のヤマト市民体育館前橋は熱気に包まれた。2年前はリーグ優勝を逃しており、ブースターはプレーオフの勝利にも期待を寄せた。

 集まったブースターは試合前から声を張り上げて選手を後押し。チーム創設当初から応援している本間喬(たかし)さん(36)=みどり市=は「仙台とは相性が良くないが、守備から試合を作ってほしい。今日優勝を決めて」と気合を入れた。

 第1クオーターは11点差をつけられる苦しい立ち上がり。先発した小淵雅選手(太田工高出身)の父、勉さん(61)=大泉町=は「チームとしての戦いができていない。切り替えて、これから盛り返して」と要望した。

 第2クオーターでサンダーズはリズムをつかみ、徐々に盛り返した。前半終了間際、新川敬大選手が2点をリードするシュートを決めると、興奮した観客は立ち上がって大きな拍手を送った。

 「ディフェンスを頑張れば流れは来る。このままリードして」と篠島明香里さん(24)=高崎市。この日は友人6人とともに駆け付け、チームカラーの黄色いTシャツを着て声援を送った。

 試合は最終第4クオーター、根東裕隆選手らが連続得点してリードを広げた。勝利が決まると観客は拳を突き上げ、熱気は最高潮に達した。試合後、選手とブースターはハイタッチで喜び合った。両親と一緒に観戦した中学生の柳沼瑠璃さん(13)=高崎市=は「プレーオフも全部勝って、強さを見せてほしい」と話していた。

《総括》守備力を強化攻守かみ合う

 1年で見違えるチームになった。中地区3位で終えた昨季は守備の崩壊とチームプレーの乱れで終盤に失速した群馬。今季は守備力の強化を掲げ、一丸の意識を高めてきた。

 2季ぶりに復帰したアブドゥーラ・クウソーがゴール下を支え、一人一人が守備の決まり事を遂行しようと努めた。素早く体を張ったプレーで相手のリズムを崩し、中盤に15連勝するなどかみ合い始めた。通算失点はB2の18チーム中3番目に少ない(12日現在)。

 そしてテンポよく攻撃につなげた。昨季は一部の選手が個人技に走る場面が目立ったが、今季はボールと選手がよく動き、アシスト数はB2で5番目に多い。決定力ではトーマス・ケネディがB2首位の1試合個人平均28.1得点(12日現在)を記録する。

 昨季の副主将、小淵雅は当時「チームが一つになれていないことが本当に残念」と何度も口惜しさを吐露した。あれから1年。課題はまだあるかもしれないが、「一枚岩」に近づいたことは疑いない。(中里圭秀)

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