B2サンダーズ・宇留賀GMが退社へ クラブ立て直しに貢献
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「困ったときに多くの人が助けてくれた。群馬に来て良かった」と話す宇留賀GM

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の群馬クレインサンダーズを運営する群馬プロバスケットボールコミッションで社長も務めた宇留賀邦明ゼネラルマネジャー(38)が5月末で退職し、1部(B1)大阪の運営会社に移る。スポンサー獲得などに6年間奔走、昨年は現在の親会社、オープンハウス(東京)の支援を取り付け、経営を立て直した。B1昇格へ経営改善を目指した在職期間を振り返り、「支えてくれたファンやスポンサーには感謝しかない」と感慨を込める。

◎「群馬に感謝しかない」 今後はB1大阪エヴェッサの運営会社へ
 仙台市出身。もともとは地元で生命保険会社に勤め、スポーツとは無縁の生活を送っていた。

 転機となったのが2011年の東日本大震災だった。発生後に避難所でボランティア活動をしていた際、プロ野球楽天やサッカーJ1仙台の選手が被災者と触れ合う場面を目にした。子どもが喜び、その姿に親も喜ぶ。スポーツの力に感銘を受けた。翌12年、東京のスポーツマネジメント会社へ転職した。

 リーグ統一前、bjリーグだった14年、当時の社長との縁で群馬に移った。知らない土地だったが、何度も企業に足を運んで支援の輪を広げた。16年に社長に就いた。

 だが大手のバックアップがない経営は苦しかった。チケット収入も伸びず、Bリーグ初年度から2期連続の赤字。17年度には9000万円超の債務超過に陥った。2018―19シーズンはチームがB2で2位に入り、成績面で昇格条件を満たしながら、B1ライセンスを得られずに翌シーズンもB2で戦うことを余儀なくされた。将来のB2残留さえ危ぶまれた。「チームや応援してくれた人に申し訳なかった」と声を落とす。

 起死回生を懸けて昨年、住宅販売大手のオープンハウスの協力を得ようと動いた。同社の荒井正昭社長(旧藪塚本町出身)に窮状を告げた。「イエスと言ってもらえなければ、終わっていた。それほど経営は切羽詰まっていた」。役員とも協議を重ね、紆余うよ曲折の末に同社傘下入りにこぎ着けた。

 「今となっては仙台より群馬の方が知り合いが多い」と目を細める。新たな環境で力を試すために大阪へ移るが、感謝の念は尽きない。「群馬は本当にいいチーム。来季はB2を独走できると思う。何が何でも(B1に)昇格してほしい」

 うるが・くにあき 1981年12月生まれ。仙台・東北学院大卒。大学まで陸上の短距離に打ち込み、日本学生対校選手権(インカレ)に出場。バスケットボールの知識がない中、プレーや興行のポイントを学んだ。

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