「1部昇格 日本一に」 Bリーグ2部サンダーズ 阿久沢新社長就任
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会見後に握手する阿久沢社長(左)と平岡HC
社長候補に「『群馬の怪物』と呼ばれた阿久沢さんを真っ先に挙げた」と語る金石氏
会見で意気込みを語った新加入選手の(左から)田原、笠井、山崎、上江田

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の群馬クレインサンダーズを運営する群馬プロバスケットボールコミッションは1日、東京都内で新体制発表会見を開き、群馬県内で長く高校野球の監督を務めた阿久沢毅氏(59)の社長就任を正式発表した。阿久沢社長は「1部昇格、日本一という挑戦に際し、サンダーズの名を広めることに闘志を燃やす」と意気込んだ。

◎親会社オープンハウスによる完全子会社化も発表
 会見には取締役の吉田真太郎氏、平岡富士貴ヘッドコーチ(HC)、太田工高出身の小淵雅ら選手も出席した。

 阿久沢社長は桐生高野球部時代、後にプロ野球で活躍する金石昭人氏(59)を擁するPL学園と招待試合で対戦し、金石氏から2本塁打を放った。これを覚えていた金石氏が、親交のある吉田氏に阿久沢社長を紹介し、阿久沢社長は4月に同コミッションの顧問に就任していた。

 吉田氏は「県内の知名度と日本一に向けた熱い思いがあるかを軸に考えた」と抜てきの理由を述べた。阿久沢社長は「必要なのはいかに多くの人に試合を見に来て幸せを感じてもらえるか。そんな場を提供できたら県民にとって意義がある」と話し、積極的なPRに励む考えを示した。

 チーム編成では、B1から日本人選手4人、外国人選手2人が既に加入している。新型コロナウイルスの影響で経営に不安を残すクラブが多い中での強気な補強について、吉田氏は「逆転の発想。こんなときだからこそ飛躍できるチャンス」と説明。親会社のオープンハウス(東京)の完全子会社となったことも明かした。

 5季目の指揮を執る平岡HCは「ベースの守備は今まで以上に強化し、多彩な攻撃ができる訓練を積みたい」と話した。加入8季目となる小淵は「B2優勝を目指す」と決意した。

 前社長の北川裕崇氏は退任し、同日から3部(B3)さいたまブロンコスの経営に携わる。

◎金石氏「真っ先に名前」 極秘で話進める…阿久沢氏の社長転身
 阿久沢毅氏の群馬プロバスケットボールコミッション社長への転身の橋渡し役となったのは、元プロ野球選手の金石昭人氏だった。かつて高校球児として対決した2人が対談し、就任までの経緯や今後の展望を語った。

―社長就任までの経緯について教えてほしい。
 金石 親交のある群馬プロバスケットボールコミッションの吉田真太郎取締役から、群馬県内で知名度の高い人を紹介してほしいと頼まれたのがきっかけ。私にはPL学園時代、大阪で行われた招待試合で阿久沢さんに2本塁打を打たれた強烈な体験がある。阿久沢さんの元チームメートの木暮洋さんと今も親しいことから、「群馬の怪物」と呼ばれた阿久沢さんの名前を真っ先に挙げた。

 阿久沢 昨年末に突然、木暮君を介してサンダーズに誘ってもらった。教員生活は残り1年あったが、こんなにありがたいことはないと思った。42年間会うこともなかった金石さんが、自分を覚えてくれていたこともうれしくて大きな決め手となった。

―教員を退職することや、異分野への挑戦に不安はなかったか。
 阿久沢 早期退職のため多くの方に心配していただいたが、サンダーズへ行くことは極秘だったし、新型コロナの影響で生徒と別れを惜しむ機会もなかった。今はそれで良かったと思う。不安についてはあまり考えなかった。

―今後の経営ビジョンは。
 阿久沢 選手と運営スタッフという両輪を、コミュニケーションを重ねて確実に転がすことを心掛けたい。プロスポーツの基本は、お客さんにどれだけ見てもらえるか。イメージとしては「ぐんまちゃん」のように、県民から親しまれ応援されるチームにしたい。

 金石 強くなければ人気も出ない。ぜひ強くて魅力あるチームをつくってほしい。

◎昇格へ心は一つ…サンダーズ新戦力4人
 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)の群馬クレインサンダーズの新体制発表会見で、1部(B1)から加入した新戦力4人が活躍を誓った。

 新潟で活躍したSG/SF上江田勇樹は「新潟では中地区優勝に貢献した。経験を生かして群馬でも必要な選手になりたい」と話した。元名古屋DのPG笠井康平は「1部昇格という明確な目標があるチームでやりがいを感じている」と気を引き締めた。

 「B2をぶっちぎりで優勝したい。1年で昇格できると思っている」と力を込めたのは宇都宮でプレーしたSG山崎稜。昨季は宇都宮から大阪に期限付き移籍していたPG/SG田原隆徳も「昇格へ、自分らしく全力でプレーしたい」と意欲を示した。

 会見では「スカウティングプラットホーム」「サンダーズ杯」という二つの新プロジェクトも発表された。前者は将来のキャリアに向けてアピールする場がなくなった中高生のために、クラブのホームぺージなどを通して試合の様子を発信してもらう。後者は中高生向けのリーグ戦で、8月に開幕する予定。詳細は今後詰める。

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